休息
授業を終えて結衣は足早に警視庁本部へと向かう。
私も九瑠璃の事言えないかも。
九瑠璃の事になると何もおぼつかない。。
気づけば昨日来た警視庁本部の前まで来ていた。
入り口に女性、、いや才田さんが立っているようだ。
歩いて入り口の方に向かう。少し緊張感が出てきた
「坂木結衣さんかな?」
「そうです。才田さんですよね」
「貴方も私と同じ学校の子なのかな?」
「そうです」
「待ってたわよ。九瑠璃ちゃんPTSDの可能性が高いと思う。私の見立てなんて言っても仕方ないんだけど!ってのは前置きとして、あなた達私の事知ってるのね。」
「PTSDですか、、あの子真正面から向き合いすぎるから心配です。私も才田さんと同じ大学なんです。私は学部は違うのですが、、もう九瑠璃から聞いているかと。。」
「彼女は結衣ちゃんと会った後、また心身を損失気味らしくてね。彼女にちゃんとした形でお礼言いたくて、とりあえず貴方に連絡先教えて置こうかと思ったの」
名刺を差し出す才田さん
「わざわざありがとうございます。」
九瑠璃の事が気になり言葉がしっかり出てこない
「暫く大変だろうけれど付き合ってあげてね。私にできる事があればなんでも言って、少しは力になれると思う」
「それじゃ今日はこのあたりで」
「才田さんもしっかり休んでください」
「勿論。ありがとね。今週末はゆっくりするわ」
才田さんのヒールの音が遠ざかっていく。
私はそれをボヤッと眺めた後、ゆっくり建物に入り。
九瑠璃の元へと今度は思い出したように足早に事務処理を受ける。
一通りの説明を受けて九瑠璃のいる部屋に案内された。