表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第1話 玄氷国


「おーすげぇ。雪だ」


今私は玄氷国行きの列車に乗っている

列車の窓を頬杖をつきながら眺める


「氷嶺王の娘さんが未知のウイルスねぇ…」


清潔に保たれた国でウイルス…中々に興味深い

しかも、それが玄氷国の王の娘…要は姫様に…

あ、そうだ。皆にこの世界についてお話しよう


この世界には5つの国が存在する

南に位置する国『朱羽国』

西に位置する『虎紋領国』

東に位置する『碧牙王国』

そして、北に位置する『玄氷国』

この4つの国はそれぞれ四神を祀っている

朱羽国は朱雀、虎紋領国は白虎、碧牙王国は青龍、玄氷国は玄武

その4つの国の真ん中に位置する『煌麟帝国』

それぞれの国には得意魔法が存在する

朱羽国は炎、虎紋領国は雷、碧牙王国は風、玄氷国は氷

煌麟帝国は光…昔は闇を得意とする国もあったけど、当時起きた戦争で消滅した

……ん?皆って…誰に説明してんだ?


気づけば列車は玄氷国に来ていた

私は列車を降り、玄氷国の地に足をつけた


「ここが玄氷国…煌麟帝国よりも美しい雰囲気だ」

「そうか、君はあのバカと違ってこの国の良さが分かるか!」


声がし、その方向へ視線を向けると白いマントを羽織っている青髪の殿方がいた。この方が玄氷国の王『氷嶺』。私は氷嶺王と呼んでいる


「君がゼルウス君かね?私は氷嶺、この国の王だ。君の事はバカから聞いてるよ」

「初めまして、ゼルウスです。気軽にゼルとお呼びください

あのー先程から仰っているバカというのは……?」

「……それは君の先生の事だよ。あいつは国自体は嫌いでは無いが寒すぎると言っているのだ」


溜息をつきながら、説明してくれる氷嶺王

まぁなんとなく分かっていたけど…凄い言われ様だな

寒いのは……私も同じなんだけどね


「……姫様のご容態は?」

「今は悪い…とまではいかないが何時悪くなるか……」

「なるほど…今までの症状は?」

「ウイルス発症時は目眩で倒れ、その後は高熱、頭痛が続いたのだ。そして昨日で魔力が枯渇して1週間が経ったのだ」

「なっ!?」


い、1週間!?人間は魔力が枯渇すると体が徐々に衰弱していってしまう。1~3日程度なら目眩程度で済むが1週間枯渇し、補給も無いとなると最悪────死ぬ


「ウイルス発症は今からどのくらい前ですか?」

「ウイルス発症時から今日で───1ヶ月」


1ヶ月…1週間魔力が枯渇していることも考えると…思ったよりも容態が酷いし、何より時間が無い


「氷嶺王、こうなってしまった原因などは分かりますか?玄氷国は氷嶺王の魔法のお陰で綺麗で清潔に保たれていると聞きます。そのような国でウイルスが発生するなんて…」

「それが…私達にも分からないのだ。君の言う通り、この国は私の魔法で清潔になっている。だが妙なのが民などには感染せず、娘にしか感染していないのだ。それが不思議で仕方がない」


ふむ、たしかにそれは妙だ。娘さんに感染し、国民にも感染しているのであれば、影響力の強いウイルスとして合点がいくがこの1ヶ月で国民や城内の方にも感染していないのはあまりにもおかしい

となると…


「…氷嶺王。時間がありません、姫様の所へ案内してください。

姫様の命の灯火が────燃え尽きてしまう前に!」



これはウイルスでは無く、誰かが姫様を手にかけようとした──




─────暗殺だ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ