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相変わらずカルテを見ない男

 患者さんがいつもの薬と検査結果を取りに来た。そこまではいつもの通りだがその患者さんは他の病院に紹介した人だったのだ。

 患者さんは紹介先の病院で骨が変形していると言われたと薮に伝えたのだが、それに対する薮の返答は


「年をとったから仕方がないね。僕も骨が変形していて年寄り病ですよ。誰でもなるので諦めるしかないですね」


というものだった。

 その患者さんは診療情報提供書を見たらすぐにわかることだが、難病の頚椎後縦靭帯骨化症という難病の人だった。カルテにその情報は貼られていていて、今回患者さんに渡した血液検査の結果のすぐそばにそれはあったはずなのである。


 内出血が無かったら骨折してない、高齢者の骨の変形は全て加齢によるもの。薮が勝手に決めたマイルールで診察するのはいつもの事で、その中に誤診がいくつかあるのはもう分かっていることだ。しかし、他の病院からの報告ではっきり病名がついたものまでいつもので括るのはどうかと思う。

 普通は握力0という数値は出ないはずだし、かなり生活に支障が出ていることは想像できるはずだ。少なくとも今回は、きちんと患者さんの情報を診察前に軽くチェックしていたら把握できていたはず。それすらしない薮には呆れるしかない。


 他にもロキソニンでアレルギーをおこした人等が診察中にそれを薮に伝えてもそれをカルテにしないこともある。あとで私達が気がついたらそのことをカルテに記載しておくのだが、肝心の薮がチェックしないので不安が残る。

 うっかりロキソニンを処方する確率を下げるためにも、そういった注意を要する情報はきちんと確認してほしいものだ。ヒューマンエラーを起こしやすい状況なので問題だと言える。


 こういったことの積み重ねが大きな事故につながるということは歴史が証明している筈なんだが。日頃から言ってるようにこの病院で誰よりも賢く偉いお医者さまなんだったらこのくらい当然理解できてますよね?

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