腎盂腎炎
先日、午後からここに通っていた患者さんが救急車で運ばれたという電話があった。そのまま入院になるらしく、薮医院で処方されていた薬を知りたいというものだった。
この患者さんは先月はしんどくてよく転倒すると言っていた患者さんで、薮を除くスタッフは皆心配していた患者さんだった。今月も薬を取りに来たものの本人は体調が悪く代わりにお嫁さんが来たくらいだった。
この人も患者さんの体調は心配だったらしく、最後にした血液検査の数値を伝え、HbA1cが10を超えていること、少し肝臓の数値が悪いこと。本人はきちんと食事は取っていると言っているが、一人暮らしのため十分な量の食事や水が取れているかはわからないこと。これから暑くなってくる季節なので、畑にもでている患者さんの体調が心配なので注意が必要なこと等を伝えた。
本当はもう少し最近の血液検査データがあればよかったのだが、患者さんが今日は食事をしてきたと言って伸びていた状態である。薮はとにかく多くの検査をしてしまいたいので空腹時検査じゃないと駄目だと下手すると何ヶ月も検査を先延ばしにするのだが、心配な患者くらい必要な検査はしてほしいと改めて思った。
この患者さんのケースだと、血糖値は食事によって高くなっているかもしれないがHbA1cは過去3ヶ月の血糖の平均値がわかるので出来たはずだし、肝機能や腎機能は問題なく調べれたはずである。
健康診断みたいなことをついでにやってしまうのではなく、病気で調べておかなければならない数値はきちんと調べたほうがいいのでは?と思ってしまう。もちろん、私は医者ではないのでしなきゃいけないタイミングは分からないが、この患者さんみたいに数値がひどい人はもっと気にしてあげるべきなのではないだろうか?
二度目にかかってきた電話でこの患者さんは腎盂腎炎にかかっていて、抗生物質の投与を行っているとのことだった。もしかすると体調が悪かった時点で軽く感染していたのかもしれない。
薮に血糖の数値がかなり悪い人はインシュリンでの血糖コントロールが必要じゃないんですかと伝えると、
「馬鹿が!うちでそんな治療ができるか!」
と怒鳴り始めた。
うん、たしかにスタッフ全員薮にインシュリンの容量調節ができるなんて思ってないね。でもこちらが言いたいのは、薮の手におえない患者さんがいると言うのなら、しかもその患者さんの体調がおかしいというのなら早くきちんと見ることの出来るだけの能力を持った医者を紹介する必要があるのではないかと言うことなのである。
薮は紹介したら患者さんが減ると思っているが、それは仕方がないんじゃないのかと思ってしまう。理想としては半年や一年に一回等定期的にちゃんとした医者が薬を決定して、かかりつけ医がその間決められた薬を処方し、その間に体調に変化がないかチェックするというものだろう。それがこの地区でできているかはともかくとしても、ひどい状態の患者さんを自分が楽に処方できる薬のみを処方して、検査結果が思わしくなくても気にせず死ぬまで自分の病院に通院させるというのは絶対に違うと思うのだ。




