期限切れの医薬品……あなたは使われたい?
今日、4日も尿が出なくてお腹が痛くて苦しいという患者さんがやってきた。薮は前立腺肥大のために尿閉が起こっているので、導尿をしたあとで前立腺肥大のお薬を出しますねと言って処置を始めた。
処置のあとで患者さんに対してPSA検査と腎機能検査を行ったまではいいのだが、腎機能の数値もわからないのにタムスロシンを0.2mg処方しようとした。腎機能が低い高齢者の場合は0.1mgから投与開始なんだよね……この患者さん75歳で立派な高齢者だし。ということを伝えると、カプセル剤を半分にしろという指示が出た。脱カプセルしろってか?一応インタビューフォームで見ると脱カプセルは可能の様子。
しかし、患者さんのお薬手帳を見せてもらうともうすでにほかの病院で前立腺肥大の薬も処方されているということが発覚。薮にそのことを伝えて処方を取りやめてもらった。そうすると薮は一緒に一週間分出そうとしたレボフロキサシンもなんとか出せないかと患者さんを説得しようとしていた。しかし、その病院ですでにレボフロキサシンも3日分処方されていてまだ1錠残っており明日もやけどの治療でその病院にかかるとのことだったので、そこの病院で見てもらって処方してもらったほうがいいということになった。
最後に発覚した恐ろしいことは、導尿の際に尿管に管を通す為の痛みを軽減するためにキシロカインゼリーが使われていたことだ。看護婦さんがどこからともなく用意していたこのキシロカインゼリーは書類を管理しているこちらが全く把握していない薬だったのだ。こちらの記録に残っていないということはすなわち記録に残っていないくらい古い薬だということだ。箱を見せてもらうと恐怖の1999年の文字。こんな古い薬を塗りたくって尿道に管を通したのだから恐ろしい。
以前から薬や器具、試薬などの期限を気にしない人間だとはわかっていたが、今回もそれが悪い意味で出たようだ。即薬は廃棄させてもらった。世の中にはこんな恐ろしい病院も存在します。治療のはずの処置で変な感染症にかかっていないか大変心配なケースである。
ほかにもインフルエンザワクチンは1ml入っており成人なら2人分取れるのだが、毎回口うるさく言わないと1人分取ったあと、テープで蓋をして保存して翌日以降も使おうとするのだ。使っているワクチンの添付文書には当日中に使用するように書かれているにもかかわらずである。
多分私が言わなかったら、ワクチン接種する人間が少なくなる時期には数日冷蔵庫で保管されたあとでそのワクチンを打たれる人が出てくるのだろうことが簡単に予想できるのである。
今月も月の半分以上ををタクシーチケット付き勉強会に出かける薮。ろくに聞いてもいないんだからまず倫理を勉強してもらいたいものである。
“医者 講演会 3千万”というキーワードで検索すると講演会の演者のもらっている報酬が出ているが、講演会を聞くだけの医者へのタクシーチケット代などはまだ公表されていない。薮ひとりだけでも、年末年始のある月や夏休みがある月などは少ないが(といっても10以上行っているが……)多い月は20以上行っているのである。平均して15としても一回につき3万以上を交通費として払っていることが多いので月平均15×3=45万、一年間で45×12=540万である。講演会の講師より当然それを聞く参加者の方が多いので薮みたいな医者が8人いるだけで製薬会社から講演会費用を多額にもらっている医者一人分になるのである。ちなみに、以前から何度も言っているように、薮にはタクシーチケットをたかって県庁所在地まで講演会を聞きに行くお仲間が何人かいることは分かっている。薮と同じくらい行っているとすると、4人で既に2000万以上のお金が使われているのである。
発展しているとは言えない県の市町村合併で吸収されてしまったような地区でも少なくとも4人はたかり魔がいるのである。全国を考えるとどれだけのお金が無駄に使われているのだろうか……。
きっと薮が自分に2000年よりも前の薬が使われたと知ったらいつものように顔を真っ赤にして怒り狂うのだと確信できる。それなのに何故他人には平気でこんなひどいことをできるのだろうか?
ほんの少しでも他人を思いやる心というものをもって欲しいものである。




