狭心症の薬
本当に時々しか薬を取りに来ない患者さんで、狭心症の薬として硝酸イソソルビドテープが処方された患者さんがいた。
それだけを聞くと何も問題がないように聞こえるが問題はその使い方である。薮はその薬を胸痛時の頓用として処方したのだ。
ニトログリセリンやイソソルビドなどの硝酸薬と呼ばれる狭心症の薬には主に二種類である。発作予防のための薬と発作が起こったときに使う薬である。テープ剤は予防に使われる薬で、スプレーや舌下錠は発作時に用いられるものである。
そのことを薮に問うと
「患者さんが望んでいるんだからそれでいいじゃないか。患者さんはそれで少ししたら収まるから救急病院までいくんだから。」
「周りでもこういった使い方は良くする。臨床で使っているんだから頭のおかしなことを言うんじゃない。」
という返事だった。
しかし薬の使い方が書かれている本の狭心症薬の最初のまとめページを見てもそんな風に使うとは書いていないし、添付文書にもこの薬は予防のための薬だから発作時には別の目的に会った薬を使うように書いてあった。
インターネットで“硝酸貼付剤 発作時 頓用”で検索するとやっぱりおかしい使い方だというのが伝わってきます。ニトロの貼付剤だけど薬剤師国家試験にもなっているレベルってことは誰が見ても間違いってことですよね?
薬剤師国家試験 第89回 第175問
ニトログリセリン貼付剤は、狭心症発作時の救急処置に用いられる
これが間違いになっているわけですからイソソルビドでも変わらないと思うのですが???
万が一患者さんの発作時の救命が間に合わなくて訴えられた場合、確実に負けると思うんですけど。
ヘタをすれば人がひとり死にかねない事の手伝いはやりたくないです。
ほかにも今年は国体が行われるので、県下では国体選手が病院を受診するケースが考えられるため大きな病院では今一生懸命使っても大丈夫な薬のチェックに忙しいと製薬会社の人が言っていました。
万が一ドーピング検査で引っかかった場合、特に団体競技では巻き添えになったほかの選手の人たちから訴えられて賠償金が多額になることが懸念されているそうです。
以前薮が鎮咳薬の乱用で中毒患者を出した時に、この薬は中特以外にもドーピングに引っかかるから注意しなければいけないと伝えたときも、
「選手が来たら注意するから大丈夫」
と薮は反論していたが、いつも患者さんの話を聞こうとせず、重要な話を聞いても全くカルテに書いていないため、我々他の病院スタッフが把握できていないといったことがしょっちゅう起こっているのである。この状況でそんなことが本当に実現可能と思っているのは薮だけであろう。
そもそも、ドーピングに引っかかる薬は咳止めだけでなくほかにもいろいろあるようである。
全く調べていないこの状況でどうやって出していい薬かの判定を行うというのであろうか?




