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サポーターの販売

 薮医院によく来ている患者さんで、母親が膝が痛くてたまらないからサポーターが欲しいといってきた。保険が適用できるのは肩と腰のサポーターだけのようなので膝に関しては保険適用できないかもしれない。そのため、契約している会社に問合せて後日結果を伝えると伝えた。そして、ドラッグストアには各種サポーターを販売しているはずなので、それも見てみたらどうかと伝えた。


 数日後、その患者さんがやってきた。ドラッグストアのはペラペラで役に立たないとのこと。

問い合わせの結果、技師を病院に呼んで計測してもらって作った場合には保険できるということを伝えた。ただし、その場で数万円を払うことになること。後日自分で書類を作って市役所で手続きをすることによって保険者から返金されるという段階を踏まなければならないことを伝えた。


 もともとその患者さんは薮の家庭内暴力によって負傷した薮の奥さんがしているサポーターを見て、しっかり膝を周りから支えることのできるサポーターが欲しかったようだ。薮医院と取引のある会社のカタログを見て欲しいものを想像した結果、ドラッグストアにあるものでは満足できなかったとのこと。


 それを聞いていた薮が、薮医院で実費で売ってやると言い出した。

いやいや、それじゃ違反だからと思い藪に思いとどまるよう説得を試みると、いつものように患者さんがいるのも構わず怒鳴り始めた。

 埒があかないので、怒鳴り声が響く中事務員さんが会社に問合せの電話をかけた。担当者の話によると、実費で販売可能とのことだった。そんなはずはないので、ここは小さな個人病院で売店などもあるはずのないところだと伝えた。すると、その場合は違反になります。という返事だった。

 そこで話を終わらせてしまうと患者さんがかわいそうなので、その会社にこの近辺の病院で販売出来る売店のある場所がどこかを聞いてみると、いくつかの名前を教えてもらえた。

 患者さんは自分のために申し訳ないと言いつつ商品を買うためのカタログを借りて、その病院へ母親を連れて買いに行った。


 薮はここで売ってあげないと患者さんが手に入らないかのような発言をしていたがそんなはずはないのである。会社に聞けばどこに商品を卸しているかなんてすぐに分かること。

 また、薮医院で販売したことで捕まったり指導を受けても本望だとも叫んでいたが、薮の性格上そんなおとなしく覚悟を決めれるはずもない。これだけ大騒ぎをしたにもかかわらず、違反になるなんて知らなかったとか平気で言いそうだ。巻き添えを喰らうこちらはいい迷惑である。


 本人に犯罪意識が全くないところが怖い。さすが今まで期限切れの薬や医療機器を平気で使ったり、アンプルや注射器を勝手に患者さんに販売したり、転売したという人にバイアグラを何十錠も売ったことがあるらしいという逸話を持つ薮医者である。


 もっと個人の医者が経営している診療所を外部がチェックできる強制力のあるシステムが欲しいものだ。薬の使い方が乱暴なところを調査すればとんでもない医者がいろいろ見つかるのではないかと思う。

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