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血液検査の結果

 つい先日、先月行った血液検査の結果を伝えられている患者さんの中で、血小板数が2.4万/μlというものすごく低値を出した人がいた。後で確認してみると他にはALTと血糖値が高く、アルブミンが低いという状態だった。γ‐GTPとASTは正常。

その結果を見た薮は「血小板数が少ないけど血が止まりにくかったりしない?」と聞くくらいだった。


 それで終わられた患者さんの方は当然のことながら不安で仕方がないらしい様子。まぁ、当然である。

患者さんの話だと、特に血が止まりにくいと感じたことはなかったらしい。後で調べた感じだとアザができやすいかどうか聞いたほうがよかったのかもしれない。


 検査値の本を何冊か調べた結果、大体15~35万/μlあたりが基準値のようなのでそこから見るとかなり低いということがわかる。

血小板が低い可能性としては血小板が少なくなる病気もあるが、この患者さんの場合肝臓に問題があるのかもしれないと感じた。血小板数は肝臓の門脈圧を示していて肝臓が硬くなっているかが分かるそうだ。

この患者さんの場合は血糖値が高いので脂肪肝がひどくなっているのかもしれないと考えたのだ。


 インターネット上では、血小板数が2万をきると生命の危険があると書かれているところもあったりするので、最悪の場合この患者さんにはあまり猶予はないのかもしれないとは感じた。

薮が来月血液検査と言って患者さんを返してしまったあとなので、来月の結果次第では薮を説得してまた患者さんを専門医のところへ紹介する必要があるのかもしれない。



 この患者さんのことで血小板数と肝臓との関わりを知ったのだが、血液検査の結果で血小板数が低い人がほかにもいた気がするということに気がついた。しかし薮医院は電子化されていないのでどの患者さんがそうだったのかは全くわからない。これから来る患者さんのカルテを丁寧に見るしかないかと話していたら、ベテラン事務員さんがレセプト請求しているパソコンからデータを拾い出してくれたのか、該当する患者さんを一人見つけ出してくれた。


 その患者さんは血小板数が8万台なので最初の人よりはましな数値とはいえ、基準値からすれば充分低いと言えるのではないだろうか?しかも、この患者さんはALTもASTもγ‐GTPも全部高かった。おまけに血糖値も高いことがわかった。男性だしもしかするとお酒が好きな人なのかもしれない。

 この人の血液検査の結果は9月に出ているのだが、ほとんど血液検査の結果に対して処置がされていないという現状に背筋が寒くなる思いがしたのは言うまでもない。


 ちなみに、血液検査をするために患者さんの病名には必ず検査日に肝障害の疑い、腎障害の疑い、糖尿病の疑い、貧血の疑い等いろいろな疑い病名がつくことになる。(厚生労働省は無闇矢鱈に疑い病名を付けるなという指導はしていたりするが監査をする医者は疑い病名をつけないと保険から引くと断言しているらしい)

 今回の患者さん達で一番問題なのは、明らかに数値に異常が出ているの薮医院で投薬せず治療もしない場合に疑い病名を即日中止にしていることである。もちろん、疑いでなく確定なので疑い病名を中止にするのは当然なのだが、治療しない場合には肝障害などの病名は付けないということだ。


 推測だが禁忌になる薬なんかを出しても気にしなくてもいいように病名をつけないのかと思っていたりする。当然、誰も何も言わなかったら患者さんには詳しい検査をされることもなく放置される運命が待っている。患者さんにとっては恐ろしい結果である。


 血液検査の結果は普通患者さんの手にも渡るので、みなさんも血液検査の結果が帰ってきたら医者の言葉を鵜呑みにせず、異常値が出ていた場合は結果が示す意味を少し考えてみてはいかがだろうか?

誠実で優秀なな医者をかかりつけ医にしていた場合はいいのだが、世の中には薮のような医者が存在する以上自分でも自分の体の状態を気にする癖は付けたほうがいいのではないかと思う。

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