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今日は疲れた

 今日は病院終了間際になって大量の人がインフルエンザの予防接種を受けに来たので大変だった。

土曜日の午後6時以降もやっている病院なんてこのあたりではここくらいしかないので、仕事が終わったあとでまとめてきたようだ。総勢17人。待合室に人がひしめいていた。


 薮はギリギリまで参加せずいつものマイペース。看護婦さんの手伝いくらいすればいいのにと思ってしまった。だってこのおかげで我々従業員は残業決定なのである。

しかも、名前を読んで診察室の中に入れて腕を出させておいてから、これから(インフルエンザの)液を吸うから待ってて。といい寒い中待たせるという段取りの悪さを相変わらず発揮していた。



 今日の患者さんの中には、胃薬二種類の朝夕2回30回分で計120錠をいつも持って帰っている人がいた。ただし、その患者さんは処方通りには服用していないらしく4ヶ月ごとにやってきている人だった。

毎回初診になる慢性の胃潰瘍というのもおかしな話だし、何のために医者という職業がいるのか疑問となる例の一つとも言える。


 今回は、薮に毎回初診になっている点を指摘して2種類を朝1回の計60錠で処方してもらった。もしこの患者さんが2ヶ月後にやってくるようなら、本来毎月出すような薬ではないストロカインという薬を減らしてもらう予定だ。

薮はいつも怒るが、添付文書にも長期処方を避けることと書かれているこの薬を何も考えずただ処方し続ける神経には呆れる。強力な薬だけに重大な病気を隠してしまう危険もあり、薮のような患者さんの話も聞かない、何も考えない医者が出すべきではない薬である。


 ストロカインは今言った理由で薮の奥さんとの話し合いの結果、薮がこのまま怒るばかりで長期処方をやめない場合この病院から姿を消すことが決定している薬だったりする。

痛みが強い時にはいい薬なのだが、薮が使いこなせない以上は仕方がない。

何度奥さんから注意されても、製薬会社のMRから自分の都合の良い回答を引き出そうとするようでは無理というものだ。


 以前、ベタニスという薬も妊娠可能な人間に使うべきではないと添付文書に書かれていたのは覚えているだろうか?

薮はMRに対して、「ベタニスは絶対に使えないのか?」という質問の仕方をすることにより「絶対に使えないということはない」という回答をもらい、自信満々に使えるじゃないかと言い出す人間である。

MRさんに薮のいないところで

・妊娠を希望することはないと言っている人だった場合、本当に長期投与できるのか?

・環境が変わって妊娠を希望するケースも十分に考えられるがその際に問題にならないか?

などと具体的に問い合わせると、

・特に女性の場合はリスクが高い

・閉経していない女性には使うことはやめたほうがいいでしょう

という答えだった。

具体的にどういった患者さんで問題になっているかをきちんと伝えていれば、MRの人も使えますとは断言できないのである。


 薮は自分の都合の悪い事実は言わず、もらった回答の中で自分にとって都合の良い部分だけを記憶に残すので、結局は全くでたらめな使い方になるのである。

診療報酬を監査する保険団体の中の人はもっとしっかりチェックして欲しい。そういったことをした上で、医療費がかさむのでみんなに負担を強いるということをして欲しいと思ってしまう。

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