表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/74

自販機でもできる仕事

 今日の薮の書いたカルテの中に、いつもの風邪薬セットから抗ヒスタミン薬と咳止めを除いたものを2日分づつ、抗生物質5日分というものがあった。薮はよく書き写し間違えるので、2日分と書くのを忘れていつもの5日分と書いたのかと思い問合わせた。その返事は 「患者さんが望んでいるから」 というものだった。


 仕方がないので患者さんに話を聞いてみると、薮のだす風邪薬はキツく、フラフラするため飲む回数を減らしているとのこと。風邪薬自体もいつも2、3日しか飲んでいないとのことだった。

薮にその事実を伝えてなんとか風邪薬の3種類を1日2回にして抗生物質とともに3日分の処方に変更してもらった。


 患者さんに薬を渡すときに再度話を聞くと、どうも夜は体がきついので酒を飲んで寝るので薬を飲まないことも多いそうだ。また、風邪薬のなかのPAも1回に1錠しか飲んでおらず家にいくつも余っているとのことだった。

そういうことなら薮の怒鳴り声を患者さんに聞かすわけにはいかないので、次回から全部1日1回1錠の処方にしてもらう予定である。PAは今回出したものが余っているようなら出さないほうがいいのかもしれない。


 薮も伝家の宝刀のように患者さんが望んだという言葉を使うのなら、ちゃんと患者さんが行っていることを聞き取り、私たちに分かるようにカルテに書くべきである。

患者さんが望んだものを望んだだけ処方するのが最上だというのなら、医者は不要である。

破は自分の仕事に無闇矢鱈と干渉されている気分なのかもしれないが、薮の主張とやっている行為の結果を見ると薮のやっている仕事は自販機で充分こなせる内容だと思うのだ。


 医者が高い給料を持てるためには、それにふさわしいだけの仕事をするべきだと思う。

今回の患者さんのように、年齢が上がってきて今までの薬がきつくなってきたという人にはその人に合う薬を症状を見ながら調整すべきだろう。それができてこそ医者の自分が必要だと言えるのではないだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ