第9話 川越
部室で美明と静羽と遊理香が話している。
どうやら旅行の予定のようだ。
牧場があるとこがいいとか、観覧車があるところがいいとか、自然豊かなところがいいとか。
そしてどうやら決まったようだ。
「隼人君。次は川越に行くよ」と美明がいう
ところで旅行決める会話に、なんで参加させてくれないんですかね?
そして授業が早く終わった日に電車で川越に向かったのである。
着いたら早速歩いて目的のエリアへ。
そこはレトロな街並みと食べ物屋がいっぱいあった。
瓦屋根に木造建築。
「さあ行くよ。まずはさつまいもづくしだ」と美明
旅行好きなだけあって詳しいのだろう。
先頭に立ってみんなを誘導……
「あれ?おかしいなこの道じゃないの?」
再びみんなを誘導……
「こっちでもないか」
「あのう、美明さん。道に迷ってます?」と聞くと
「何を言っているんだ。ちょっと他の店と勘違いしただけ」
そして人混みの少ない方へ。
絶対間違ってるだろ。
遊理香がスマホで調べて「あっちだって」と逆方向を指す。
こうして早くも案内の主導権がかわった。
まずはさつまいもの輪切りが入った饅頭のお店。
遊理香と美明が買った。
それを半分にして……
「隼人一緒に食べよう」と遊理香
「隼人君半分あげるね」と美明
2人が目を合わせた。
「隼人君選んで」 「隼人どっち?」
僕はあ~んしてくれる方と言おうとしたが、また冷めた目で見られるのは嫌なので、じゃんけんでとお願いした。
結果美明が勝ち、僕は美明と半分ずつ食べたのだ。
一方遊理香は静羽と。
2人が僕を睨む。
遊理香はわかるけど、なんで静羽も睨むの?
次のお店はさつまいもを薄く切って揚げた、おさつチップ。
こちらは静羽が購入して。みんなにあげる。
パリパリして美味しい。
次は焼き芋シェイク。
僕が2つ購入した。
1つを美明に渡したら、遊理香がやってきてストローを吸って飲み始めた。
3人は驚いた。
「超美味しい。隼人も飲みなよ」
美明と静羽を見ると、汚物を見るような目で見られた。
えっ僕が悪いの?
これはどうするのが正解なのだろうか。
遊理香が吸ったストローで構わず飲むべきか、はたまた遠慮するか。
「隼人飲まないの?」と遊理香が急かしてくる。
その時天啓が下りた。
お店に戻ってストローを新たに貰った。
美明と静羽は笑顔になって交互に飲んでる。
遊理香は不満そうだ。
この後は、時の鐘を見学に。
美明がたぶんあっちの方と言ってるが、スマホでみると別方向だった。
美明さあ……
近くにおからドーナツがあったのでみんなで購入。
安くて美味しいね。
更に歩いて行くと世界的コーヒーチェーン店が。
なんと街に合わせる感じで、和装仕様。
みんな店をバックに写真を撮る。
色々飲んで食べたので、次は神社に行くことになった。
神社を参拝して回ると、鯛の形をした、みくじが。
釣り竿で鯛の形をしたものを引っかけて釣り上げる。
その中にくじが入っているのだ。
4人で鯛を釣り上げる。
そしてくじを見ると。
僕は小吉。
正直微妙。
3人は食い入るようにくじを見ている。
静羽は笑顔になり、美明と遊理香はやや不満顔。
僕はもう1度くじを見た。
待ち人欄がある。
遅いが来る、音信有りと。




