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第10話 お茶菓子

廊下で静羽が友達と立ち話をしている。


静羽が声を出して笑っている。


静羽は部活以外だとこんな笑い方もするんだと見ていた。


静羽がこちらを向き、僕と目が合うと駆け寄ってきた。


「隼人さん。彼女茶道部の人なんだけど、お茶菓子作ってくれないかですって」


「お茶菓子?羊羹とかか?僕は作れないよ」


「大丈夫です。私が作れます。みんなで作りましょう」


こうして本日はお茶菓子を作ることになったのだ。


美明も遊理香も和菓子は作ったことがないという。


そこで静羽が僕達3人に教えることになった。


まずは何を作るかだけど。


「お茶菓子というか和菓子っていったらお団子でしょ」と美明


「私のイメージは羊羹かな」と遊理香


「大福とかいいんじゃない」と僕が言う


「ではお団子と羊羹で決定ですね」と静羽


あの……僕の意見は……


「お団子は上新粉と白玉粉を合わせて作るけど団子粉ってのが売ってるし、羊羹はあんこや砂糖を寒天で固めるんです」


「へえ意外と簡単そうだね」と美明


「お茶も買っておこう」と遊理香


「はい。簡単ですよ。あとお茶は茶道部でくれるそうですよ。では買い出しに行きましょう」


材料などを買って来てさっそく作ることに。


美明と僕がお団子を、静羽と遊理香が羊羹を作ることになった。


静羽と遊理香が楽しそうに羊羹を作っている。


僕はその光景を見て、この2人のカップリングは有りだなと思った。


「隼人君。なによそ見してるの」と美明が怒りながら言う


「ごめんごめん。お団子作ろうか」


団子粉に水を加えて丸めて茹でるだけ。


簡単にお団子が出来た。


だから僕と美明が団子担当なんだとわかった。


出来上がった白い団子をみて美明が言う。


「色が欲しい」


確かに白一色では風情がない。


食紅を使って色を付けることにした。


食紅は赤、青、黄の3色がある。


赤色の食紅をほんの少し入れ水に溶かしてピンク色に。


我ながら良く出来たと思う。


そして青少しに黄色多めで薄緑になった。


ああ自分の才能が怖い。


一方美明は悩みながら赤と黄色の組み合わせと赤と青の組み合わせに。


オレンジと紫の団子が出来た。


何故か赤のみの団子も作り、赤・オレンジ・紫と言う見た事も無い色の団子が。


これを見た静羽と遊理香はなんでこんな色にしたのと言う。


美明は「えっ?ダメ」


3人でダメでしょと。


そう言った後、僕は思った。


アネモネの好きな色は赤。


美明が作った団子は、赤に赤ともう一色を混ぜて作ったものだ。


アネモネなのか、偶然なのか。


その後はいただいたお茶に、羊羹と団子を。


しかし団子を食べたのは美明だけであった。

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