第7話 校庭でお花見
部室で4人でのんびりとしている。
時折、誰かが喋り、それに対して誰かが相手をする。
そんなことをしていたら、遊理香が窓辺に行き外を見る。
「ねえ。桜がまだ咲いているよ。お花見しようよ」
というわけで明日校庭で花見をすることになった。
各自材料を持ち込み、調理実習室で料理を作る。
その後、お花見開始という訳だ。
帰り道僕は思った。
お花見で食べる料理ってなんだろう。
から揚げ?卵焼き?なんかハムとか団子とか?
う~ん明日何作ろうかな。
翌日、午前で授業が終わり、調理実習室に集まり各自お花見の料理を作ることに。
僕はサンドイッチの用意をした。
パンを出し、レタスやトマトにツナに……
美明と遊理香と目が合った。
みんなパンを出し、サンドイッチを……
被った。
3人ともサンドイッチってサンドイッチだらけになるじゃん。
どんだけ僕等サンドイッチ好きだと思われるだろう。
僕と美明と遊理香はがっくりとした。
残る希望は静羽のみ。
3人で静羽をみるとパンを出していない。
やったあ。
全員サンドイッチは免れた。
静羽の作るものを見てると、クラッカーにチーズを乗せたり、じゃがいもやブロッコリーにチーズを乗せたり、ソーセージにもチーズを……
どんだけチーズ好きなんだよ。
「静羽、チーズだらけに見えるのだが」
「はい。チーズづくしですが」
「チーズ好きなのね」
「これみんな違うチーズなんですよ。モッツアレラにラクレット、カマンベールにチェダーにクリームにブルーチーズ」
「そうなんだ……」
こうしてサンドイッチとチーズだらけのお花見が始まった。
校庭の一角。
桜の木の下、4人で食べながら取り留めのない話をする。
時折り桜の花びらが落ちるのが風流だ。
しかし、レジャーシートの上に3人がスカートなので僕の目線は……
「隼人君さっきから目線が下ばかりなんだけど」と美明
「隼人さん何処見てんですか」と静羽
遊理香は足をちょくちょく組みなおして僕の視線を向けさせる。
「誤解だ。食べ物を見てるだけだ」
「私バックで隠さないと」と静羽
バック。
アネモネはバッグの事をバックと間違って覚えている。
静羽の口からバックと……
「私もバックで隠そう」と美明
「ふふ。バックからお茶だそうっと」と遊理香
おまえらもバック言うんかい。
これでは判断が付かない。
3人は今度は何処行きたいとか、何作りたいとか話し出した。
アネモネはすぐわかると思ったが、時間がかかりそうだな。
そう思いながら、10個目のサンドイッチを食べた。




