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第64話 静羽と食事

夜に静羽から連絡があった。


明日ご飯を一緒に食べないかと連絡があった。


僕は少し考えてしまった。


静羽はかわいい。


とてもいい子だ。


静羽と付き合うことを想像すると、必ずアネモネがちらつく。


僕は自分の気持ちが分からない。


僕はどうしたいんだろう。


そんなことを考えているうちに、30分が過ぎていた。


明日は予定もないので、静羽にご飯に行けると返信した。


すぐに「待ち合わせ時間は11時でいいですか?それとも夜にしますか?」と返信が来た。


「11時にしよう。夜は予定があるから」と嘘をついた。


どうせなら1日静羽と一緒にいたい。


でも、どこか後ろめたさが残っている。


明日会えば、僕の静羽に対する気持ちがわかるかな。


そう思いながら眠った。



翌日、11時の5分前に待ち合わせ場所へ行くと、静羽がいた。


僕を見つけるなり大きく手を振る。


白のワンピースがとても似合っている。


やっぱりかわいい。


静羽に案内されたのは定食屋だった。


「あれ?チーズ料理があるお店じゃないの?」と僕が聞くと


「私に合わせてもらうのは、ちょっと違うかなと思って」


「遠慮しなくてよかったのに」


「じゃあ次はチーズのあるお店ですよ。約束です」静羽が笑顔で言う。


「そうだね」と僕が答える。


その後会話はあまりなかった。


お互い何を話していいかわからないといった感じだ。


しばらくして「そうだ、美明がクリスマス会と年明け旅行だなんだ言ってたなあ」と僕が言う。


「クリスマス会ってなにやるんですかね。あと旅行ってどこに行くんでしょう」


「遊んだり、プレゼント交換とかじゃないかな。そういえば美明がサンタコスするとか言ってたな」


「私もサンタさんのかっこをしましょうか?」


「えっ。う~ん遊理香はどうなんだろ。遊理香もするならしないと浮いちゃうかもね」


「そうですね。確認してみます」


2人とも食べ終わり、お茶を飲む。


「旅行ってどこに行くんだろうね。岐阜より遠いのかな」


「冬なんで温かいところがいいですね」


「いや、あの美明のことだから雪国の可能性も」


「それは……ありえますね」


お茶を飲み終え、店を出ることにした。


「じゃあごめん。この後予定があって」


「いいえ。私の方こそ、忙しいのに誘っちゃって。でも次はチーズがあるお店ですよ」


「わかった。じゃあ」


そう言って、僕は手を振ってその場を離れた。


静羽はやっぱりかわいいな、と思った。


でもまだ自分の気持ちがわからない……


一方、静羽はかなり不満だった。


会話中に、美明さんや遊理香さんの名前を出すなんて。


でも次の約束を取り付けたんで良しとしないと。


実は静羽はひょっとしたら告白されるかもとほんの少しだけ期待していた。


でも現実は甘くない。


もう少し積極的にアピールしないと、と自分に言い聞かせた。

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