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第42話 いざ鎌倉

「あ~何処かに行きたい」と美明が言った。


「美明どうした」と僕が聞く


「そのまんま。みんなで日帰り旅行をしようよ」


僕は静羽と遊理香の顔を見る。


2人とも「別にいいよ」とのこと。


「で、何処行くんだ?」


「メジャーなとこへ行こう」


「というと」


「鎌倉!」


鎌倉へは東横線で横浜まで出て、そこで横須賀線に乗り換えた。


お昼前に到着した。


駅からすぐの小町通りに入った。


まずはちょっと早めだけど、昼食だ。


ここ小町通りでは、条例により歩きながらの飲食が禁止されている。


そこでイートインスペースで食べるのだ。


小町通りに入ってすぐ横の道にたくさんのお店が並んでいる。


すると静羽がある店の前で立ち止まった。


メンチカツ屋だ。


そこには、メンチカツを半分に割いて、中のチーズが伸びている写真が。


のび~るチーズと書いてある。


静羽と遊理香が購入。


感想を聞くと、サクッとした衣の中に、たっぷりの肉汁とチーズがとても美味しいとのこと。


お肉には葉山牛を使っていると書いてあった。


食べればよかった。


遊理香が「1口食べる?」と言ってくれた。


僕は喜んで、食べようとしたが、美明と静羽の視線が。


女の子の食べかけを食べるのはよくないと思い、涙ながらに遠慮した。


次にやって来たのは抹茶スイーツ専門店。


ここでは美明と遊理香が抹茶ソフトプレミアムというソフトクリームを。


宇治抹茶が濃くて、苦みと甘みがあって美味しいと。


美明が言うには大人のスイーツだそうだ。


次にやって来たのはカレーパンのお店。


僕と静羽が購入。


僕はこのお店の名前が付いたカレーパンを購入。


静羽はもちろんチーズカレーパンだ。


まずはパンがもちっとしている。


パンに炊いたご飯が練り込まれているからみたいだ。


さらに中には福神漬けが。


カレーパンに福神漬けとは珍しいと思ったが、これが合う。


もちろんカレーパンそのものも美味しい。


静羽も食べるとチーズが伸び、満足したようだ。


次は団子屋に。


外のメニューを見ると、20種類以上ある。


僕はたこ焼き団子を。


美明は四色団子を。


遊理香は紫陽花団子をそれぞれ購入。


たこ焼き団子は、ソースと青のりの味が先に来て、後から団子の甘さが来て美味しい。


美明と遊理香も美味しそうに食べている。


最後は大仏さま焼きと書かれたお店へ。


ここでは全員注文。


大仏の顔の形をしている。


僕は紅いもあんに。


3人はブルーベリークリームチーズを。


チーズだから静羽はわかるが、美明と遊理香は何故?と思って見たら、恋愛運が上がると書いてある。


僕の紅いもあんは金運だった。


中はたっぷり紅いもあんが入っており、芋の味がしっかりしていて美味しかった。


食べ歩きを終え、小町通りを抜けてしばらく歩いて鶴岡八幡宮にやってきた。


小町通りもそうだったが、流石に人が多い。


ここは11世紀後半に創建され、歴史がある。


三の鳥居をくぐると、太鼓橋が。


その右手には源平池、更に進むと舞殿があり、奥の階段を上がると本宮が見える。


階段は61段あるのだが手すりがない。


例によって美明がハァハァいいながら登っている。


途中一回休んで登りきった。


登り切って振り返ると、素晴らしい景色が。


先ほど通った舞殿から三の鳥居、遠くに二の鳥居、一の鳥居にわずかに由比ガ浜も見える。


その後にみんなでご参拝をした。


西側に丸山稲荷社がある。


朱塗りの鳥居が連なる階段を登るとお社が。


ちなみにここは鶴岡八幡宮の中でも最も古く、室町時代に建てられたものだとか。


階段を降り舞殿まで戻りその横の若宮へ。


その後柳原神池を通り、白旗神社へ。


白旗神社は源頼朝とその子供の実朝がまつられている神社とのこと。


さて鶴岡八幡宮を全部ではないけど見て回ったので、次の場所へ。


鎌倉には100以上のお寺と30以上の神社があるらしい。


すごいね。


鶴岡八幡宮から歩いて源氏山公園に。


緑豊かな場所だ。


ここには2メートルの源頼朝像や国の史跡の化粧坂があった。


さてそこから洞窟をくぐると、銭洗弁財天が。


その名の通り金運アップのスポットでもある。


奥宮には洗うとお金が増えるという言い伝えがある銭洗水が。


みんなで小銭をザルに入れて水で洗ったが、美明だけ水をかけまくった。


顔を見ると笑っている。


欲深すぎだろ。


その後は佐助稲荷神社に向かった。


ここでは、朱塗りの鳥居が多数並ぶ景色がすごかった。


そして鎌倉駅に歩いて戻る。


美明はバテバテだが、毎度のことなので気にしない。


鎌倉駅に着くと江ノ電へ。


3つ目の駅の長谷(はせ)で降りる。


5分ほど歩き長谷寺へ。


山門が見えてきた。


大きな提灯がぶら下がっている。


そして斜めに生えた大きな松の木が。


受付で拝観券を購入して境内に入る。


入ると放生池という場所が。


鯉がたくさん泳いでいる。


弁天堂、大黒堂を通ると、真っ赤な鳥居がありその奥には洞窟が。


弁天窟という。


結構広い洞窟で、弁財天や宇賀神が祀られていた。


そして階段を登って上へ。


途中で地蔵堂が。


裏や横には大量の小さいお地蔵さんが。


思わず多すぎだろと言いそうになった。


さらに階段を登り、上を目指す。


ちなみにここまで美明の為に3回休憩を入れている。


そこには観音堂があった。


長谷寺の本堂とのこと。


側の阿弥陀堂を横目に見晴台へ。


鎌倉の街並みと相模湾が。


4人はあまりの素晴らしい景色に声も出なかった。


しばらくして、ようやく美明が「綺麗だね」と言った。


僕は「ああ」とだけ答えた。


その後は駅に行きこの旅を終えることに。


小町通りでお土産の鳩サブレーを買って帰ることに。


「すごかったね」と美明が言う。


「最後素敵な景色でした」と静羽


「だってここは鎌倉じゃん」と遊理香


僕は思わず遊理香を見た。


だって○○じゃん。


アネモネの口癖を遊理香が言った。


少し前に夢で見たアネモネとの思い出が蘇る。


帰りの記憶が、なかった。


気づいたら地元の駅に着いていて、みんなと別れた後だった。

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