第30話 岐阜旅行その4
下呂に到着。
飛騨川が流れて、その川沿いにたくさんの宿泊施設が。
そしていたる所にカエルの絵などが。
どうやら下呂とカエルの鳴き声ゲロゲロを掛けているらしい。
ひとまずホテルに向かってチェックインを。
さっそく部屋に。
ベッドが4つある。
今日はベッドで寝れると嬉しく思った。
ただ普通のベッド3つと少し離れたところにあるソファーベッド。
僕は離れたソファーベッドで寝ることになるのだろう。
ちょっとだけ距離が離れているのに安心感が。
後は部屋の外にお風呂がある。
部屋からお風呂に入るのだろうか。
部屋で脱衣を想像してしまい、なんか3人を見れなくなった。
荷物を置いた後は下呂の街を散策。
マスコットキャラであるカエルがいたるところに。
もう1つ目立つのは足湯の多さ。
温泉街ってこういうものなんだなと思った。
街中を色々歩いていくと食べ物屋などをいくつか発見。
営業時間を見ると17時ぐらいまでのところが多い。
高山で食べてきてそんなに時間が経っていない。
仕方ないのでもっと散策してお腹を空かせるかということに。
すると加恵瑠神社というものを発見。
せっかくなので入ってみると、お清めの水はカエルの口から水が出ている。
流石カエル神社。
そして奥には、賽銭箱が。
その横には立札が。
お賽銭を奉納すると加恵瑠大明神のお告げを聞くことができると書いてある。
さっそく奉納。
「無事カエルことが出来るでしょう、げろげろ」
私も。と美明も奉納
「……」
「あれ?なにも言わない。1円じゃダメなのかな」とケチった美明
遊理香が奉納する
「あなたはますます若ガエルでしょう、げろげろ」
続いて静羽が
「あなたはこれからお金が溢れカエルでしょう、げろげろ」
美明だけ不満そうである。
ケチったんだから仕方ないね。
そこから少し歩くとお寺があるとの標識が。
さっそく向かおうとして歩いて行ったのだが。
「これ登るの?」と長い階段を見て躊躇する美明
「なになに173段あるって」と僕が言う
静羽と遊理香は余裕そうだ。
美明も覚悟を決めて登りはじめたが、40段ぐらいでバテた模様。
「これ・でま・だはんぶ・んもき・ていな・いの?」
美明が絶望の眼差しを向ける。
「引き返す?」
「いやが・んば・る」
20段ぐらい登っては休みを繰り返しなんとか登りきった。
高台にあるため、下呂の街が一望できる。
美明はそれどころではないようだが。
仕方ないので美明を残し3人で奥へ。
色々見て回った後は美明と合流して階段を下りた。
少し歩くとカエルのマスコットがドアの前に立つ、下呂プリンなる店が。
店に入ると、銭湯を意識したと思われる内装。
そしてガラスケースの中には様々なプリンが。
食べようと思ったけど、テイクアウト出来るので、テイクアウトをすることに。
僕はレトロを買い、美明はサクランボ入りのメロンソーダ。
静羽は抹茶で、遊理香はコーヒーゼリー。
保冷バッグに入れて持ち帰り。
店を出る時、遊理香がお風呂に浮かべると思われる、アヒルとカエルを見ている。
「遊理香買わないの?」と僕が小声で聞くと
「私にもイメージってのがあるから」と我慢した模様。
次に目に留まったのは下呂カリーパン。
飛騨牛たっぷりのカリーパンと書かれている。
なっとく豚カリーパンもあるが、全員飛騨牛の方で。
注文してから揚げてくれたので、衣サックサクで中身のカレーはしっかり煮込んであり美味しい。
スティック状なので食べ歩きに最適だ。
またしばらく歩くとなにやら黄色が目に飛び込む。
バターのお店らしい。
店の外の黄色は、上からバターが垂れて来てるのをイメージした感じなのか。
店内に入ってメニューを見る。
自家製バターのバターサンドと焼きおにぎりとドリンクがある。
僕と美明と静羽が焼きおにぎり。
遊理香はバターサンドを注文。
僕はガーリックバターで、美明はバター醤油、静羽はチーズバターを。
遊理香はキャラメルナッツのバターサンドを。
焼きおにぎりはカップにかつお節を敷き詰め、そこに焼きおにぎりを。
そしてその上にガーリックバターが乗っている。
見た目も匂いも美味しそう。
ガーリックバターが溶けていき、かつお節との相性も抜群。
ちらりと美明と静羽のも見たが美味しそうだった。
遊理香のバターサンドは冷蔵庫から取り出されてひんやり。
ちょい甘めだけどナッツとの相性が良くて美味しいとのこと。
こうして食べ歩きをしたのでホテルに戻ることにした。
ホテルでは静羽がみんなにお茶を淹れてくれたので飲みながら寛ぐ。
すると遊理香が着替えようと……
「ちょっと待った。僕がいるんですけど」
「あれ?ダメだった?」
「そりゃそうでしょ。僕は男だよ」
「何を今更。別にいいじゃん」
「よくない。絶対に。ダメだろ。たぶん」
流石にまずいと思い、我慢して一旦外へ。
少し部屋に戻ると3人は浴衣に着替えていた。
僕もトイレに行きそこで浴衣に着替える。
その後お風呂に入ろうという話になって、また遊理香が帯を緩め……
「今度は絶対ダメでしょ」そういうと僕はまたホテル内をうろつくことに。
さてその頃3人は風呂に入る準備をしていた。
遊理香が「隼人かわいい」なんて言いながら浴衣を脱ぐ。
3人で部屋の外のお風呂に入ってしばらく経った。
これまで静かだった美明が言う
「私、隼人君に付き合わないって言った」
静羽と遊理香が美明を見る。
「私、隼人君の事好きだから」
遊理香が美明を見ながら「私も言ったよ。隼人に告白に近い事」
美明と遊理香がお互いを見る。
そして2人のやり取りを見ていた静羽が
「私も言いました。私隼人さんが好きです!」
美明と遊理香が驚いた。
「私、2人には敵わないかもしれないけど、隼人さんを好きって気持ちでは負けません!」
静羽は強い意志を表明し、美明と遊理香を見る
「そっかあ、やっぱりみんなそうなんだ」と美明
「私は入部前からこうなることは分かっていたけどね」と遊理香
「じゃあ恋のライバルだね。私は負けないよ」と美明
「もちろん私も」と遊理香
静羽は何も言わず2人を見る。
3人は固い決意をしたのであった。




