表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
31/79

第31話 岐阜旅行その5

ホテル内をうろついて時間を(つぶ)すと、部屋に戻った。


僕は部屋の中の空気が違うことに気づいた。


部屋を出る前と今では、緊張感のようなものを感じる。


何かあったのだろうか。


「お風呂どうだった?」と僕が聞くと


「ええ。うん。よかったよ」といつもより元気のない声で美明が言う


やっぱりおかしい。


静羽と遊理香を見るが目を合わせてくれない。


何があったんだろうか。


しかし聞けるような雰囲気ではない。


4人はなにも話さず時間が過ぎていく。


そして夜も遅くなったので寝ることになった。



朝早く目が覚めた。


夜の事が気になっていたからもあるのだろう。


少し経つと美明がベッドから出る。


僕が起きてるのに気づいたからだ。


すると近くに寄って来て言う


「昨日聞いたよ。静羽と遊理香にも告白されたんだって?」


僕は美明を見た。


どうやらお風呂でそのことを話していたのがわかった。


「そう、だね」


「隼人君はどうするの?」


「僕は、まだ自分の気持ちがわからないんだ」


「あれからね、隼人君すぐ寝たでしょ。3人でしばらく今までと同じでいるように、努力しようということになったんだ」


「そうなんだ」


「みんな隼人君に迷惑かけたくないってのがあるからね。今更だけど」


そういうと美明はまたベッドに戻って行った。


静羽と遊理香も黙ってその会話を聞いていた。


しばらくしてみんなベッドから起き上がる。


僕はみんなに「おはよう」と声をかける。



朝食を食べに行く。


しかし3人ともあまり食べなかった。


静羽に関しては、ご飯を茶碗半分も食べていない。


その後部屋に戻ると「昨日買ったプリン食べない?」と聞く


3人は頷き、静かにプリンを食べた。


この空気、かなりまずいなと思いながらホテルを出た。


駅に向かい次の目的地に向かう。


高山本線と名鉄犬山線で犬山へ。


僕は努めて3人に話しかけた。


約2時間の車内。


とりあえず思いついたことを喋っていく。


なるべく3人が興味があることを。


犬山に着く頃には、少しずつだけど3人に笑みが。


駅に着くと右手に犬山城が見えますという看板が。


見てみると遠くに犬山城が。


駅から歩いて20分ぐらいらしいけど、思ったより遠い印象。


でも途中に城下町エリアを通るのだ。


城下町エリアにはたくさんの店があるらしい。


楽しみだ。


朝は食べてなかったから、ここで美明も静羽も遊理香も食べてくれたらいいな。


そして笑顔が戻れば、僕は嬉しい。


10分ぐらい歩くと城下町エリアに。


歩いてちょっとのところに気になるお店が。


鯛茶漬けや鯛おにぎりにも目が行くが、和チーズケーキというものが。


静羽がみんなを見る。


4種類あるのでみんなバラバラのを頼むことに。


僕は煎茶を選んだ。


上に最中を乗せてくれるが、ハートかお花を選べる。


3人はハートで僕はお花を。


甘いチーズに煎茶のアクセントが美味しい。


僕は静羽に差し出した。


「ありがとう」静羽が笑顔でお礼を言った。


すると美明と遊理香も差し出す。


静羽は驚いたけど「ありがとう」と言ってスプーンですくう。


少し歩くと遊理香が小声で「かわいい」


僕は遊理香の目線を見る。


そこはお団子屋なのだが、見た目が華やかでかわいい。


団子1つずつにカラフルな餡とトッピングが。


1串に4つの団子が乗っかておりいくつもの味が楽しめる。


基本何事もサクっと決める遊理香が珍しく迷っている。


やっと決まると、注文をした。


しかし4つ目の案は選べるとのこと。


またもや迷いようやく注文したのを受け取った。


「かわいいかわいい」


遊理香がはしゃぐ。


僕等も注文をした。


美明と静羽も遊理香と違うものを注文。


僕は苺モンブランという、ちょっと高いものを。


遊理香の視線が苺モンブランに向く。


僕は少し食べた後、遊理香に串を渡す。


美明と静羽も渡す。


遊理香が「ありがとう」と言って食べていく。


少し歩くと、先頭を歩く美明が止まった。


お店で魚を串に刺して焼いているのだ。


アニメや漫画でよく見るやつ。


美明が3人を見る。


みんな頷き店内へ。


4人で豪快に鮎に被りつく。


身がふわふわで絶妙の塩加減。


僕と美明は頭から尾ひれまで全部食べた。


美明と静羽は骨とかを残す。


美明がボソリと「頭美味しいよ」と言った


それを聞いた静羽と遊理香が頭を美明に。


美明が「ありがとう」といってむしゃむしゃ食べた。


犬山城には三光稲荷(さんこういなり)神社を通っていく。


ここは縁結びが有名な神社らしい。


少し歩くとピンクのハート型の絵馬がたくさん。


3人のテンションが上がる。


そしてたくさんの鳥居を通って犬山城へ。


国宝犬山城の天守は現存する日本最古の木造天守である。


城内は階段がものすごく急だった。


石垣もあり雰囲気がある。


天守最上階は回廊があり、犬山を見渡すことが出来るのだが……


回廊めっちゃ狭いし、柵低いし、斜めになってるしでちょっと怖い。


僕が先頭に立ち、美明の手を握った。


美明は驚いたが、すぐに静羽の手を握り返し、


静羽はさらに遊理香の手を取った。


みんなで手を繋いで回廊を1周したのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ