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第26話 チャーハンと美明

一体なにが起こっているんだろう。


僕は混乱している。


遊理香に続いて静羽からもデートという言葉が。


少なくとも、今まではそんな素振りはなかった。


2人にこれからどう接すればいいのか……


翌日僕は朝から2人のことばかり考えていた。


そしてしばらく経つと玄関のチャイムが鳴った。


ドアを開けると、美明が立っていた。


「よっ。暇でしょ?」


「別に暇ではないけど」


「何かしてるの?」


「なんかしてるとかそういうのじゃないけど」


「やっぱ暇なんじゃん」


そして僕の家に入ってくる。


「ちょ」


「ダメなの?」


「別にいいけどさ」


「まずはご飯作るから食べよう」 


「えっ美明が?」


「なに、私だって作れるよ」


今までの美明の料理を見てると心配になってきた。


「僕も手伝うよ」


「いいからいいから、キッチン借りるね」


そう言うとタッパーからご飯や何やらを出してきた。


「隼人君チャーハン好きでしょ?」


「うん、まあ。」


フライパンに油をひき、チャーシューやネギを炒めその後卵とご飯も加えて炒めた。


塩胡椒で味を整えて、完成したようだ。


お皿に盛りつけてるけど、あまり綺麗ではない。


そういうところが美明らしい。


2人でチャーハンを食べた後は僕の部屋でゲームをした。


飲み物を飲んだり、ポテチをつまんだりしているうちに、あっという間に夕方だ。


美明が僕を見る。


「隼人君さあ彼女出来た?」


「いや、出来ていないよ。そういう美明は?」


「私も」


そういうとちょっと照れた顔をして


「初めて会った時の事覚えてる?」


「教室での話だろ」


「あの時さあ、恋人同士みたいだねって言ったじゃん。いっそなっちゃう?」


僕は驚いて美明を見た。


実は、少しだけ予想していた。


遊理香と静羽の一件があったからだ。


でもまさか美明にも言われるとは。


僕は言葉に詰まった。


「じゃあ私帰るね。今度の旅行楽しみだね」


美明は何事もなかったように帰っていった。


僕は美明を玄関まで見送るのさえ忘れて混乱していた。

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