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第25話 チーズの店と静羽

夜、僕は混乱していた。


アネモネの手紙から始まり、遊理香の発言である。


僕は気持ちが高ぶり、その夜寝付けなかった。


翌日は家でまた考えたりぼーっとしていたりした。


午後になるとようやく夏休みの宿題を始めた。


しかし分からないところがあったので、静羽に聞くことにした。


連絡をすると「わかりました。教えますよ」という返信


「じゃあご飯おごるよ。ちょっと遠いけどチーズのお店に。ただしランチね」そう送ると


10秒もしないうちに「いきまs」


そして「いきます」と訂正されて返信が来た。


その後は駅で待ち合わせ時間を決めた。


翌日静羽と電車で目的地へ向かった。


白いキャミに紺のワンピースが似合っている。


お店に着くとメニューを見る。


僕はパスタコースを選び、静羽は僕の顔を見てきた。


「好きなの頼んでいいよ」と言うと


ラクレットチーズとチーズタルトを頼んだ。


少し経つと僕のコースのチーズフォンデュトーストがやってきた。


輪切りのフランスパンにチーズがたっぷり乗っている。


静羽のテンションが上がった。


「僕の1つ食べる?」


「いいの?」


「どうぞ」


そう言うと1つ手に取り、ペロリと食べた。


「美味しい」と笑顔の静羽


そしてラクレットチーズのトマトクリームスパゲッティとラクレットチーズとチーズタルトが運ばれてきた。


ラクレットチーズは熱々のをお皿の前で削いでくれた。


これには静羽のテンションが爆上がり。


ラクレットチーズを美味しそうに食べ、その後にチーズタルトを。


静羽が1口食べると、目が大きく開いた。


「とろーりと濃厚で、酸味と甘味がすごい」


静羽はあっという間に食べてしまった。


本当に“あっという間に”という表現がぴったりだった。


さすがにかわいそうになって、僕のスパゲッティも少し分けた。


またテンションが上がった。


本当にチーズが大好きなんだと思った。


帰りの電車ではずっとあの店の話をしている。


特にチーズタルトは衝撃だったという。


駅に着くとそのままファミレスに向かった。


ドリンクバーなどを頼み、約束通り勉強を教えてもらった。


分からないところを教えてもらい、バイバイすることに。


別れ際にもチーズタルトの話をしている。


そして手を振り別れようとすると


「隼人君今日はありがとう。最高のデートだったよ」


その言葉に思わず振り返る。


「またデートしようね」


そう言った静羽の頬は、ほんのり赤く染まっていた。

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