第21話 予定
「もうすぐテストじゃん。終わってからの予定決めよう」と美明が言う
「予定ってこの前言ってた夏休みに泊まりで旅行って話?」と遊理香が聞く
「そうだね。メインはそれかな」
「メイン?」と静羽
「まあ、他にもね。夏休み長いし」
「まずは」そういって美明が僕たち3人に資料を渡す。
この前言ってた長野・金沢・岐阜の説明だ。
目玉スポットや旅行のコースや食べ物案内などが細かく書かれている。
前回は静羽が長野で、遊理香が金沢で、美明が岐阜だった。
そして僕は保留した。
すっかり忘れて考えていなかった。
ツッコまれる前に資料を見て決めよう。
静羽と遊理香も資料を見ている。
そして「どう?」と美明が聞く。
全員「岐阜で」と答えた。
まあ美明が意図的に岐阜に仕向けているのはみんなわかった。
遊理香には飛騨牛や下呂温泉で、静羽には岐阜にも有名チーズがあると言い、僕には高山・白川郷などで頼むと書いてある。
そういうわけで、岐阜に決まったのだが。
「それで美明、他にもってのは?」と僕は聞いた
「テスト明けにプール行かない?後は花火とかお祭り。他にも何回か集まって近場にまた行こう」
「遊ぶことばっかだな」と僕は言った
「いいじゃん。まだ1年なんだし。後は2学期文化祭でしょ。なにかこの部でやるかどうかも」
「プールいいねえ。水着どうしよう。文化祭ねえ」と遊理香
「プールですか……他はいいですけど」と静羽
「静羽、プールだめ?」と美明
「水着がちょっと」
「この男がいると嫌かあ」と美明
「おい」
「そういうわけじゃないんですが、なんか恥ずかしい」
「静羽大丈夫。私と美明で守るから」と僕の方を見ながら遊理香
「あのねえ。僕が何かするとでも」
「エロい目で見そう」と美明
「勘弁して下さい」
「静羽が無理ならやめとく?」と遊理香
「それは悪いです。なら、がんばります」と静羽
「ありがとう。静羽。岐阜とプールが決定。花火はいいとして文化祭はどうする?」と美明
「旅行・料理部なら、旅行の展示かレストランでも開く?」と遊理香
「展示するほどの写真もないし、レストランを開くほど人数がいない」と静羽
「じゃあ文化祭はなしかな」と僕が言う
「あんた部長でしょ。なんとかしなさい」と美明
「なんとかって、他の部に協力仰ぐ?」
「例えば?」と美明が聞く
「交流があったのだと、茶道部と合同で和食レストラン。美術部と合同で美術喫茶。コスプレ部と合同でコスプレ喫茶」
「なるほど」と美明と遊理香
「どれがいいか」と美明が聞くので
「もちろんコスプ……」と僕が言いかけたが3人の視線が痛い。
「まあ向こうの都合もあるからね」と美明
これでテスト以降のやることが見えてきた。
テスト明けが楽しみだ。
僕も筋トレしとかないと。




