表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
19/79

第19話 コスプレ部

放課後4人で部室でダラダラしていると、ノックがしてドアが開いた。


「ここは旅行・料理部だよな?」と上級生らしき背の高い女性の人が言う。


「はい。そうですが」と僕が答えると


「私はコスプレ部の部長。2年の衣吹(衣吹)というものだが、部長さんは?」そういって4人を見る。


「僕ですが」


「う~む。全員見てくれが良いな。あっいや失礼。ちょっと料理のことを聞くけど、ガチでやってる部活か?」


「いえ。料理はたまにやるぐらいです」


そういうと衣吹さんはがっくりと肩を落とした。


「どうしました?」


「再現飯って言ってわかるか?」


「漫画やアニメのですか?」


「そうそう。実は〇〇のアニメのコスプレをしようと思ってな。そこで食事シーンが多いだろ。だから料理を作って欲しかったのだが」


僕は静羽を見た。


もし作れるなら静羽だけだろう。


僕の意図を察した静羽が「どんな料理ですか」と聞く


「こういうのだ。スマホで申し訳ないが。必要なら大きいの用意するぞ」


それは大盛り炒飯のようなご飯に、魚や肉や野菜が乗っかっている豪快な料理だ。


「う~ん。ご飯は炒飯にしては色がやや薄い。でも白米ではない。ピラフとかが近い感じかな」


「おお!」と衣吹さん


「魚は丸ごとですね。これは鯛ですね。真鯛……いやチダイが近いですね。お肉はスペアリブでいいかと。野菜は……空心菜かな」


「静羽なんでわかるんだ?」


「私料理しますから」


「素晴らしい。是非作ってくれないか」


静羽を見ると迷っている。


僕も迷う。


こちらにメリットがないからだ。


「静羽ちょっといいか」と静羽を呼ぶ


「静羽。無理に引き受けなくてもいいぞ。こちらに得はない」と小声で言う


こちらがOKを出さないので、衣吹さんも考え始めた。


「メイド服1着提供しよう」


「やります」と僕が速攻答える


これには静羽も美明も遊理香もびっくり。


「あんた何勝手に決めてんのよ」と美明


「私達に着せて楽しむきね」と遊理香


「隼人さん!」と静羽


僕は静羽に「お願いします。協力してあげてくれ」と頼んだ


「わかりました。でも私は着ませんよ」


「おお。作ってくれるか。明日でも大丈夫か?」と衣吹さん


「材料さえあればいつでも」と静羽が答える。


「ではよろしく頼む。メイド服もその時渡す」そういって衣吹さんは去って行った。



翌日、静羽は完璧に料理を再現した。


これにはコスプレ部のみんなが驚きと称賛を。


衣吹さんは礼をいって、僕にメイド服を渡した。


コスプレ部のみんなは、さっそく料理のまわりに立ち撮影の準備を始めた。


僕がメイド服を手にニヤついていると


「隼人君が着なさい」 「隼人さんが着るんですよ」 「隼人のメイド姿みたい」


「ちょっと勘弁してよ。誰か着てくれ」


僕のお願いがむなしく響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ