第15話 ポップコーン
放課後、3人はスマホをいじっている。
美明はキャンプ道具のサイトを見ている。
えっキャンプするの?
静羽は料理のサイトを見ている。
遊理香はスマホで映画を観ている。
そんな時遊理香が「隼人、お菓子食べたい」
「お菓子ってクッキーでも作るか?」
「う~ん、そういうんじゃなくてもっとポップなの」
「じゃあそのまんまで、ポップコーンを作ろう」
美明と静羽がこちらを見て反応した。
遊理香を見ると首を縦に振る。
決まったのでみんなで買い出し。
そしてポップコーン作りが始まった。
フライパンに油を入れてその後ポップコーン豆を入れて最後に味付け。
みんな何味にするか楽しみだ。
さっそくみんなフライパンに油を入れ熱する。
しかし僕は違う。
油じゃない。
バターを温める。
ずばりバター醤油味だ。
その後ポップコーン豆を入れて蓋をするとポンポン弾けて膨らむ。
音がすごいけどいい感じ。
後は味付け。
僕は醤油をダバーとかける。
バターと醤油の香ばしい匂いが食欲をそそる。
静羽が粉チーズを振りかけている。
静羽はブレないなあと感心。
すると横から魅力的な匂いが。
遊理香がカレー粉をかけている。
カレー味って初めて見た。
美味しいのかとても興味がある。
後で食べさせてもらおう。
最後は美明。
塩のみである。
「美明は塩味?」
「シンプルにして頂点。塩味以外ありえないのです」
こうして出来上がり、みんなで食べようとした時、美明が寄ってきた。
「隼人君。私のと交換しよう」
ちょっとだろうと思ったら全部と言う。
シンプルにして頂点とは。
まあ塩味でもいいかと了承。
美明が僕の頭をなでる。
「ちょ恥ずかしいじゃん」
「ちょっとしたお礼」
そのやり取りを静羽がジッと見ている。
汚物を見るような目だ。
なんで僕がそんな目でみられなきゃならないんだ。
気を取り直して、食べだした。
美味しいと思ったが途中から焦げたのばかり。
美明にやられた。
たぶんずっと強火だったんだろう。
途中で火力を下げないと、最初の方に弾けたポップコーンが焦げるのだ。
苦い。
美明を見ると手を合わせて小声で「ごめん」
その後、僕が作ったポップコーンを食べだした。
すると渋い顔に。
「隼人君のポップコーン味濃すぎ。それにシナシナ」
どうやら醤油を入れすぎた模様。
結局2人とも失敗だった。
「でも隼人君の作ったのはギリ食べれるかな」
そう言った美明の頬がちょっと赤いのは、気のせいだろうか。




