↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ログインするのは、終わる世界  作者: 出水 光希


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
11/16

2日目、待ち合わせ

 今日はしっかり夕飯を食べたし、シャワーも浴びてあとは寝るだけという状態にした。


 時刻は十九時半。


 アリハナはもうログインしてるのかな。


 まだアスクロを再開して二日目だが、やっぱりログイン前のこのワクワクは良いものだ。


 そして俺はヘッドギアを装着しゲームを始める。


 ログインするといつものオリゴーの街が目の前に広がる。


 まずUIを開き、アリハナにメッセージを送る。


『eRavn:アリハナ、ただいま。ちょっとオリゴー散策してるからもしいたら声かけてくれ。』


 よし、まぁアリハナのことだ、きっとすぐ返事が来るだろう。


 チャット画面を閉じてオリゴーの街を散歩する。


 さすがに街はあまり変わっていないようだ。


 まずは最初に目に止まった武器屋に入ってみることにした。


 武器のラインナップはかなり変わっている。それどころか武器の種類も増えている気がする。


 昔はせいぜい剣、短剣、銃、弓、槍、大槌、杖と七種類程度の武器種だったが今は二十近くあるみたいだ。


 ……ドローン?こんなの使って戦うやつがいるのか?


 いや、物は試しだ。俺はドローンを購入し、装備した。


 結構ゲーム内でお金は貯め込んでいたつもりだったが、ドローンを購入したらほとんどすっからかんになってしまった。


 空の財布と共に武器屋を出ると、ちょうど通知音が鳴った。


 アリハナからのメッセージだった。


『アリハナ:ただいまってww家じゃないんだから。ちょうどこっちのクエスト終わったからオリゴー行くね!』


 俺としては何も違和感なく出てきた「ただいま」だったが、アリハナからすればおかしかったみたいだ。


 さすがに昨日の今日で今からまた一時間待たされるなんてないよな?


 ちょっとした不安を抱きながら街中を散策して時間を潰す。


『ピロン』


 しばらくしたところで再び通知が来た。


『アリハナ:着いたよ。噴水広場で待ってるね。』


 今日は待たされなくて済んだとホッとした。


『eRavn:わかった。すぐ行く。』


 メッセージを返すと画面を閉じて噴水広場へ向かう。幸いなことにここから広場まではすぐそこだ。


 噴水広場まで向かう足は自然と早歩きになり、気付けば小走りになっていた。


 そのおかげで思ったより早く広場に到着し、アリハナを見つけることができた。


 近づいてくる俺に気付いたアリハナがこちらよりも先に声をかけてくる。


「おかえりなさい、eRavn。」


 ニヤニヤと先程のメッセージをいじっているようだ。


「なんだよ、あんまりいじるなって。」


 とは言うものの、一人暮らしの俺にとっては誰かにおかえりなんて言われたのはずいぶん久し振りで、悪い気はしなかった。


「あはは。昨日は言えなかったしさ、おかえりなさいっていうのは割と本心かもよ?」


 思わずドキッとしてしまった。昨日から何度アリハナにドキッとさせられてるんだか。


「そ、それより今日はどこ行く?レベルも上げなきゃ行けないし、行きたいとこもいっぱいあるし忙しいんだからな。」


「うーん、そうだねぇ……。ん?」


 少し考える素振りを見せると、アリハナは俺を見て何かに気付いたようだ。


「ねぇ、それドローン?買ったの?」


 俺の装備がドローンになっていることに早速気付いたようだ。


「あぁ、まだあんまり分かんないんだけど、試してみようと思ってな。」


 そう言って腰に装着してあるドローンを見せるとアリハナは腹を抱えるように笑い始めた。


「あっはははははははは!ねぇ!なにそれ!ドローンなんて買う人本当にいたんだ!面白すぎ!」


 ゲラゲラと涙を流しながら笑っている。


「な、なんだよ。そんなにおかしいのか?そりゃあ、こんなので戦うやついるのかよとは思ったけど。」


「ねぇー、なんでそこまで考えられてるのに買っちゃうのかなぁ。ドローンが実装されてから今まで腰にドローン装着してる人すら見たことないよ!あはははは!」


 俺はそっとUIを開き装備を剣に戻した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。