第三百九十六章〜逃げたくはないか
させていただきました。不機嫌な柏木から半分逃げるようにアパートを出た蘭馬=夏美でした。また新たなる運命が始まるのでしょうか?書いててわけのわからなくなってきました 頑張ります。
柏木の気持ちが落ち着いたかどうかはわからなかった。彼の怒りは突然燃え上がるように出来ているのかもしれなかった。蘭馬は、男の怖さというものを知った気がした。蘭馬自身にも男の部分が残っているのかも知れなかったけれど。彼自身はこれまで激昂するようなことは殆どなかったように思うが。
「お茶いれるわ。キッチン借りるね」
蘭馬は彼と距離を取る為にもその場を離れた。柏木は、こちらを、見もしなかった。お茶を差し出すと、
「あっつ!あちーお茶だな!少しは冷ませよ」
彼はまた怒鳴った。蘭馬はそれでも彼から離れてまた街を彷徨うのが怖くて、逆らうことが出来ないのであった。
今度は冷ましたお茶を差し出した。すると、
「こんなぬるい茶は飲めねーな」
と不貞腐れるのである。まあ、男尊女卑思想家の王道パターンだ。
でも、蘭馬は久しぶりにだ絶頂の高みにまで舞い上がらせてくれた彼のセックスからはなかなか離れられないだろうなと、自覚もしていた。
取り敢えずその場を一時離れたかった蘭馬は、
「お夕の買い出し行ってくる。一緒に行く?」
と告げてみた。すると、
「勝手にいきやがれ。誘うな!」
と、またまた燃え上がるのであった。こういう怒りっぽい人の事をことわざで何と言ったか……。思い出せなかった。
一条蘭馬=白鳥夏美は、外に出てからスマートフォンを取り出し、近くのスーパーマーケットを検索して経路案内させた。
お読みにいただきました 誠にありがとうございました。申します よろしくお願い申し上げます。




