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第三百八十六章〜言われた通りに
書かせていただきます。ここから ストーリーが劇的に変わる予感がします。上手く整合性が保てたら。楽しみいただけましたら嬉しいです。
翔子には、言われた通りにするしかなかった。ヒカリエとは、今では解体撤去された旧東急文化会館の跡に建設された比較的新しい地上34階地下4階の商業施設である。翔子は、歩道に沿って駅を迂回した。ヒカリエに近づくにつれ、通行人の波は荒くなってきた。
今日の翔子は、ベロア調の、フォーマルな、ドレスワンピースを着けていた。街を歩く男達はみな振り向いて彼女を見た。彼女それを意識して自信ありげに歩いていた。
スマートフォンが鳴った。
『ヒカリエ1階のエントランスで待ってて』
「もう着いてるわ。それで、どうしろと?」
『いいからそこで待っていて』
玲子の口調は強かった。翔子は不吉なものを感じた。人々は、何食わぬ顔で歩いていたが。平和な日常の一コマ間だった。しは人待ち顔で待っていた。
その間にどれだけの歩行者が通り過ぎたろう?それは多すぎて数える気にもならなかった。再び スマホが鳴った。翔子はワンコールで出た。
『ふふ』
玲子が笑う声が聞こえたような気がしたが、爆走のバイクのエンジン音でかき消されて聞こえなかった。
読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




