第三百八十四章〜柏木という男の…
書かせていただきます。能力を否が応でも使ってしまう蘭馬は今度は直接男の部屋に連れ込まれてしまいます。度胸があるというのか無謀なだけなのか?どうなりますことやら……。
柏木は、蘭馬を優しくエスコートした。
最終的に、彼が一人暮らしなのを知ってから彼の提案に従う事にした。他に家族など居たら蘭馬は非常に居ざづらいし、まして妻帯者だったりカノジョも出入りしてるとかだったら寂しいし悔しいし、居られたものではなかろうから。
彼の住むアパートは、聖蹟桜ヶ丘駅からバスで十五分程掛かる八王子市大塚にあった。日野市や町田市や多摩市の市境が交わるような場所であった。小高い丘陵地帯の上の方にあった。
息を切らしながら丘の頂上付近にまで登ると、少し木々のない拓けた場所があって、そこにアパートはあった。
彼が自室の鍵を開けて、蘭馬の肩を抱くようにしながら中に入った。これはいつものホテルに入室するよりも遥かにスリリングだった。
この柏木という男がどんな本性を持っているのかは知らない。すべては未知数のようなものだった。だが、蘭馬はその緊張感に酔った。彼とのセックスを想像して陶酔した。
彼はセックス依存症なのかもしれなかった。
室内の間取りは、1Rであった。寝室を兼ねたリヴィングと壁に隔てられないキッチンの流しや小さな作業台があるだけであった。
リヴィングの半分近くはダブルサイズのベッドが占めていた。何故シングルサイズではないのかわからなかったけれど。
蘭馬はまだ少し酒に酔っていた。早く座りたかった。
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