374/399
第三百八十二章〜昼間から。
書かせていただきます。でもどこでもナンパされてしまう能力を身につけてしまったのでしょうか。やはり、男から声はかかります。男 任せの運命かもしれませんが、どのように 彼は 導かれていくのでしょうか?お楽しみに
「遠く…か」
男は真剣に考えているようだった。その言葉の意味するところを。どうやら、深読みしているようだ。
百貨店を出てから訊いてきた。
「何か嫌なことでもあったとか?振られたとか?なんかなくしたとか?競馬で敗けたとか?」
本気なのか、からかっているだけなのか判断できなかった。蘭馬はゆっくり首を横に振った。
「そっか。御免ね、ずけずけ聞いちゃって」
「いいえ。でも、嫌なことと言えばそうかも」
蘭馬は、両手の人差し指を両の目尻に当てて、泣くジェスチャーをしてみせた。
「え、そなの?どんな嫌なことかは聞かないでおいてあげるけどさ、じゃあ嫌なことを忘れる為に一杯いきませんか?」
彼はお猪口を口に当てて呑むジェスチャーをした。
━━昼間から飲みか……。抵抗がないわけでもなかったが、彼の言う通り蘭馬は、悪いことは全て忘れ去ってしまいたかった。逃避行はその後でも出来る。蘭馬はOKサインを指で作った。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




