第三百八十章〜整形外科
書かせていただきました。入院を免れたようです。翔子のこれは自業自得と言うのでしょうか?それとも……?最後には意外な人物がやってまいります。紐を楽しみいただけたならば幸いです。
同じ区内の整形外科に救急搬送された。病院から夫に連絡は行くと聞かされた。脱臼した骨の部分は、すぐに医師によって元の位置に戻された。が、まだ、その部分の周囲の靭帯や神経に損傷がないかどうかを検査しなければならないようだった。
それには、徒手検査とMRI検査とが行われた。幸い靭帯に影響はなく、神経の方は経過観察ということになった。
翔子は、痛みと腕の痺れが引くまでベッドに横にならせて貰うこととなった。
病室の天井を見上げながら彼女は考えた。このことは副島に伝えるべきなのだろうか、と。しかし、彼だって妻帯者なのかも知れないし、仕事だって忙しかろう。余計な心配をかけるわけにもいかなかった。同情してもらいたいという気持ちも無いわけでもないが、ここは遠慮するべきところだと心得た。第一、見舞いなど 来られたって、それだけで情報が広まってしまうのだから恐ろしいことだ。克典と鉢合わせでもしたらどうなる?
しばらくしてから医師による問診が始まった。入院する必要があるわけではなさそうだった。今日、このまま自宅に帰れるらしい。抗生剤や痛み止めなどを処方され、救急外来の窓口で受け取ってから、帰途につこうとしたところだった。
「待たせたな。どんな具合だった?」
克典であった。自分のプリウスXグレード2WDで会社から直接迎えに来たという。
翔子はやはり罪悪感を抱えながらも礼を言い、プリウスに同乗した。幸司はおそらく既に帰宅していると思われた。
お読みになっていただけましたら幸いです。




