第三百七十章〜その日その目は
書かせていただきます。いよいよ、お楽しみの副島との逢瀬の日です。決して ワンパターンになっていない逢瀬は甘美なものに感じられました。さて その先どうなるのでしょうか?玲子の監視の目は?お楽しみに。
副島の胸板は厚かった。それも、筋肉による厚みだと衣服越しにもわかった。そういえば、フィットネス・ジムに通っていて、毎夜のように仕事帰りに汗を流していると言ってたっけ━━。
そんなことを考えていた。翔子は待ち合わせ場所でいきなり強く抱き締められたのだ。
彼は人の目など気にしても居ないようだった。副島は、そのまま直接ラブホテルに向かうような野暮なことはしなかった。
喫茶店でモーニング・セットを軽く食べた。彼は何につけてもお酒の力を借りるのは好きではなさそうであった。
翔子の方はといえば、いわゆる『割り切り交際』はあまり好きではなかったので、酔っていない相手と話せるのは嬉しかった。
そうかと言って、克典との関係を破綻させようとは思っていないのだったけれど。
翔子は慣れないピンヒールを履いて来ていたので、どこか千鳥足に近かった。
ホテルのフロントは客と目を合わせるようなことはしない。それが入り易さのポイントだ。翔子は他人の目をある意味では恐れていた。それが 背徳感と罪悪感の本質だ。しかし 自分を止められるとも思えなかった。2人は5階の一室に向かった。
お飲みになっていただきまして誠にありがとうございました。




