第二百九十一章〜札幌にて必要
書かせていただきます時間かかっております。動画を許しくださいませ。札幌での彼らの動きはどのようなものでありましょうか?
新千歳空港付近の気温は、4℃であった。東京で言えばもう真冬の気温である。
高木翔子は、厚手のコートを持って来なかったのを後悔した。
新千歳空港着は、午後2時35分がであった。昼食は摂らなかったが、空腹は感じなかったので、抜きにすることにした。
空港に辿り着いてみると、これから何処へいってなにをしようという計画もなかった自分に気づいた。
北海道はすべてのスケールが違った。距離感がバグる。全ては広かった。
取り敢えず、ニュースの情報にあった札幌すすきの歓楽街に向かうことにした。
午後も早い時間帯の所為か、街は比較的閑散としているようだった。平井聡による犯行の、まさに現場となる場所は捕捉出来なかった。こんな現場に近い場所に彼が未だに留まっているとは思えなかった。眼の前には、数々の飲食店、風俗店の類が並んでいた。
事件を知る者からだいたいのあらましを訊きたかった。しかし、表に居るのは、見るからに観光客風の男女、家族連ればかりであった。平井聡がこの雑踏の中に紛れているとも思われなかった。
━━そうだ。もし、平井聡なら、いつでも誰か他人と入れ替わりを起こすことが可能な筈だった。だとすれば、事件を起こしたとされる平井は、もう既に他の人間の見た目に変身している確率が高いと思われた。
姿形を自在に変化させる能力を持った人物を見た目だけで探すなど不可能なのではないか……。そんな風に思い始めた矢先であった。
防災無線を使用していると思われる町内放送は突然 鳴り始めた。
【ただいま、すすきので発生しました殺人事件の被疑者が警察により身柄を確保されました。警戒してくださった皆様方も 誠にありがとうございました】
という放送であった。
高木翔子は、
━━捕まったか。捕まってしまったのか。遅かったか…
と落胆するばかりであった。
お読みになっていただきました 誠にありがとうございました。




