第二百六十九章〜八つ当たりも
会わせていただきました。炎章の続きたなりまさ。三橋富江の野望は叶えられるのでしょうか?どうぞお楽しみに。
三橋富江は、なかなか依頼者がいないという苛立ちと、もし入れ替わりが希望通り実現したのならどんなにか楽しいだろうというワクワク感の板挟み状態になっていた。
それによって夫である海斗に八つ当たりしてしまうのである。
━━この前の健康診断の肝臓の数値が良くないですよ。お酒はおやめになってください。
と、強く叱り、ウイスキーのボトルを取り上げてしまった。気の弱い海斗としてはかなりショックだったのではないか。今になればそう思う。今日もまた行ってらっしゃいも言わずに、会社に海斗を送り出した、お弁当も作らずに、牛丼でも食べてきてと500円玉を渡した。果たして500円で足りるのかどうかも知らずに。海斗の方も、振り向きもせずにドアを強めに閉めて 足音だけを残して行った。
海斗を送り出すと、早速家事に取り掛かった。
お洗濯をしながら掃除機を掛け、さらにバスルームを磨いて、夕ご飯の買い出しに出掛けた。帰ってきてから、食材を仕舞い、ソファに座った。
━━これでよし。完了。
なぜか家事だけは サボろうと思わなかった。この仕事をやることがせめてもの償いだと思っていた。愛してもいない夫との生活は、家事炊事をやるだけで成り立っていた。
闇掲示板━━。合法なのか 違法なのかわかりはしない。それだけ ダークな書き込み掲示板であった。そこに 富江はある掲示を出していた。
それは、若い女性で、サラリーマンの夫を持つ四十二歳の専業主婦と入れ替わりたい方、募集━━という簡単な文章であった。
こんなこんな依頼に答えてくれるようなお人好しな人間はまさかいまい、と考えていたのだけれど…………。
御読みになってになっていただきまして誠にありがとうございました。次章で急展開いたします。よろしくお読みになってみてあげてくださいませ!




