第二百六十六章〜蘭馬の部屋
書かせていただきます。マスコミの動きも追ってみます。、全て個人的な感想によるものです。あまり深く 読まないでください。お読みになっていただけましたら幸いです。
テレビを始めとした各メディアは、事件の詳細について様々な憶測を用意しては、それを裏付けるかのような状況証拠をこじつけて、勝手な推測をしたり、被害者加害者のプライベートを掘り下げて、あれこれ感想や、怒りの感情や哀しみの顔を披露することによって連日視聴率、発行部数を稼いでいた。
もう、観るのも馬鹿馬鹿しくなって、しまいには蘭馬はテレビ新聞を一切相手にしなくなっていた。
ところが、ここ数日、ワイドショウの話題が急に平井聡のそれに傾いてきたような気がして、気になって観てしまったのだ。
牧島基も一緒に。
アパートの壁は薄いので、テレビの音量は、極小に近かった。その中で識者とかいう高齢の男性が、「入れ替わりという現象の存在をもっと科学的に解析、解説していかないとならない」、などと当たり前のことをあたりまえじゃないように、いかにもな顔で伝えていた。もし本当にそうなったら、確かに、入れ替わりも好きなようにコントロールされてしまい、蘭馬も夏美の体を独占する訳にはいかなくなってしまう。簡単には起こらず、簡単には解除されないという絶妙の約束事が、彼らの幸福を作り出しているのには違いなかったのだ。
「なあ。その平井聡という男には連絡はつかないのかい?もし、つくならその人から警察や 捜査の状況を聞き出せるんじゃないのかい?」
確かにその通りだ。場合によっては 彼を匿うこともできる。
御読みにまっていただきまして誠にありがとうございました。




