第二百五十七章〜取調室にて
おはようございます 頭 と書かせていただきました。いよいよ 警察も深く関わってきます。お楽しみいただけましたのならば幸いです。まだまだ書きます よろしくお願いを申し上げます。
「信じてください、あたしが高木翔子なのに間違いはないのです。」
警視庁調布警察署の取調室にて、平井聡の姿をした高木翔子は、必死に訴えていた。
「ええ我々もおそらくそうなのだろう とは 思っているのですがね。信じていない訳ではないですけどね。何しろ 今の段階では その証拠がないのですわ。ですから、調べがつくまで我慢してくださいよ。今の段階ではあなたが誰なのか 私たちには断定できないわけです」
新宿署から出張っている森下圭警部補は顔を紅くしながら教え諭すように 訴えた。しかし、翔子の焦りは、当然のごとく消えることはなかった。
「今、わたしがこうしている間にも、わたしの偽物が夫や子供と何事もないように会話しているのですよ。耐えられませんわ。御願いします。わたしの自宅に、警官隊で踏み込んでください。そうしてみれば分かりますから絶対に!」
森下は困った。それは分かっている。我々とてそうしたいのは山々だが……。
まだ、裁判所からの家宅捜索の令状が出ていないのである。そうである以上、いくらそれが 確信的だと言っても、踏み込むわけにはいかないのだ。
「なにしろ、前代未聞の超常現象の関わった事件だ。裁判所とて、事件をどう扱っていいのかわからず混乱しているのでしょう」
平井に言い聞かせた。
すらと、ようやく 平井聡は落ち着きを見せてきた。と言っても もしかしたら、高木翔子 なんだろうが。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




