第二百五十六章〜報せ
おはようございます。遅くなってしまいました。書かせていただきました。投稿いたします。翔子、蘭馬、夏美、それぞれの行き方が交錯していきます。もしもお楽しみいただけましたのならば幸いです。
平井は意気揚々と街を通り過ぎ、高木宅へ向かった。途中、素敵なブティックがめについたあので、ひょっこり入って、ムーンキャッスルの白いニットを買った。
高木翔子として歩くのは、何だか誇らしかった。これが、今まで生きていて求めていた最高の充足感 なのではないか……。そんな風に思えた。高木宅に帰り着いたが、克典は、テレビを寝転びながら観ていて、息子はおそらく部屋に籠ってネットでもしているのだろうと思われた。
息子の部屋のドアをノックした。
「宿題は先にやっちゃいなさいよ。それからお風呂も早く入っちゃいなさい」
ドアの向こうに向けて 問いかけたが、
「うっせえな、今やってだろう!」
という乱暴な返事しか返ってくるこないのだった。
洗い物を終えて克典の横に座った。スキンシップは大切だ。尻を克典の太腿に圧しつけてみた。克典に大きな反応はなかったものの。
テレビの画面が切り替わった。
『次のニュースに移ります』
キャスターが告げた。
『警視庁により、重要参考人として任意での出頭要請が出されている平井聡さんに関して、て、警視庁調布警察署の警官により、自宅にかえっっところを発見され無事、保護に繋がりました。平井氏の身柄は調布 所に移送されるようであります』
すると、横に立っていたコメンテーターが、
『良かったですね。無事保護の報せは何よりです』
などと応えていた。
━━良いものか!これ以上入れ替わりの秘密 世に漏れてもらっては困る。私の周りにも入れ替わり狩りの波が波及してきたら大変だ。わ。
翔子は不安になった。できればずっとこのまま、平凡でもいいから生きていきたかった。
「あなた、明日お仕事でしょう?早くお休みになって貰わなくちゃ。幸司より先にお風呂、入っちゃってくださいな」
幸司とは息子の名。学校から届いた 連絡書類を見て知ったのだった。
普段、幸司のことを、翔子は何と呼んでいたのだろう。
になっていただきまして誠にありがとうございました。




