第二百三十六章〜一か八か
書かせていただきます。平井 もう 追い詰められているのでしょうか?警察の手は?もっとや 息子とうまく接することができるのでしょうか?お楽しみいただけましたら幸いです。
息子は、夕食を食べ終えると、自分の使った分だけの食器を洗い、すぐさま自室へと入っていった。
「宿題やるのよ。早めにお風呂入っちゃいなさい」
などと平井はかつて自分も言われたようなことを口に出していた。返事はなかったけれど。
平井は、キッチンを軽く 整頓してから、再び夫婦の寝室へと入った。
しかし、捜索はなかなか上手くいかなかった。夫の職業さえわからないのである。もし今帰ってきたらどのように対処すればいいだろう?自問自答した。
やってみれば何とかなるのだろうか?この前ではうまく 母親を演じられたではないか。夫の前でもできるわきっと。そう自分に言い聞かせた。
そういえば、今、平井の身体をした翔子はどうしているだろう?後ろ 振り返らなかったからわからなかったかが、警察に確保されたのであろうか?今何と自白しているのであろうか?そしたら この住所も彼女に喋られ、警察はやってくるのではないか?そんな心配 までしなくてはならなかった。
━━いや。わたしは違う。その平井という男がなくなってしまってそう言ってるのではないか?私の10日なのではないか、と主張して逃げ切りを測ろうかしら……?彼は できることならずっとこのままでいたいのだった。
夫は相変わらず帰ってこなかった。考えてみれば、夫のことを名前で呼ばないにしても、何と呼ぶのかもわからないのだ。もう諦め、できることを考えるしかないのかと覚悟した。時刻は午後7時をとうに回っていた。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次も書こうと思います。よろしくおやめになっていただけましたら幸いです。




