第二百三十四章〜捜索
書かせていただきます。平井のとした冒険なのかもしれません。内なる世界への憧れでしょうか?広報 的にそれができるのだから やらないわけにもいかないでしょう?そんな世界があっても楽しいかもしれませんね。
夫の名前に繋がるようなものはなかなか見つからなかった。夫婦同士であっても、プライバシーは守り合っているような感じがした。あるいは 夫とは離婚 なり死別なりを経て今翔子は独り身なのではないか、という予想さえ出来てしまう。
おそらく 翔子が使うのだろうドレッサーが部屋の片隅にあった。お化粧品は一式揃っているようだ。そうか、翔子の運転免許証やハンドバッグは普段、何処に置いておくのだろう?その場所が急に変化すると何かを疑われるのではないかわさ、と不安になった。それは、平井には分かり得ないことのようであった。
考えてみたらここに戻ってきたことは、かなり無謀な挑戦だったのではないか━━。
そう思えてきてならなかった。
夫の名前はなかなかわからなかった。電気料金や ガス料金の請求書や受領書を数点 見つけたが、いずれも翔子名義になっていて、夫の名前の手がかりにはならなさそうだった。
息子の部屋のドアが開け閉めされる音がした。息子の リヴィングに出てきたのかもしれなかった。捜索は一度、打ち切りにするしかなさそうだった。
「カレーライス、食べるのでしょう?」
平井は、平静を装いながら訊いた。
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