第百八十七章〜さちの願い
書かせていただきます。物語がどんどん広がっていくようです。収拾はつくのでありましょつか?少しでも楽しみになっていただけるのならば嬉しいです。ところでこれ 4枚 記憶力をマックス にしとかなきゃならないんでしょうかね。
警視庁八王子警察署に保護された三橋富江の姿をした有賀さちは、精神的にも肉体的にも疲弊していた。彼女は毎朝のように、いや 朝に限らず、昼でも夜でも鏡を見続けた。いつか、ひょんなことからこんな歳老いた姿ではなく、もとの有賀さちに戻れるのではないかと、次の瞬間には戻っているだろうと期待して、鏡を手放せないのであった。
しかし、いつになってももとの有賀さちには戻れなかった。そうこうしている内に、かれこれ何日が過ぎただろうか。忘れてしまった。
このまま、三橋富江として生きていくなんて耐えられない。だって、こうなる前には幸せの絶頂にいたではないか。ある男性との交際を続け、プロポーズされるまでに至ったのだから。式の日時も決まり、妊娠も市販の検査薬を使って陽性だと判定されたではないか。
結婚式場もまだ決めてはいなかった。雑誌の記事を読んで何処が良いかと夫婦で悩んでいたではないか。ベビーカーもお店に視に二人で行ったではないか。
なのに……。それなのに……。
「刑事さん。信じてください。あたしはこんなんじゃなかったのです!こんなんじゃ…」
「わかっていますとも。信じておりますとも」
「本当ですか?ならば早くあたしの身体を持ち去った犯人を探してくださいませ。逮捕してください」
「わかっておりますけどね。事件の性質が前代未聞すぎてどの罪状を以て逮捕すればいいのかもわからないのです。そちらもご了承くださいませ」
「え?じゃ…。じゃあなにもやってくださってないということでしょうか?進展、まったくなし?!何よこの怠惰な警察署は」
さちはもはや、ヒステリーをも起こしていた。
「しかし、世も世だな。こんな新種の案件が出てこようとはな。八王子署長もボヤいていた」
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次はどんどん変えていこうと思います。よろしくお願い申し上げます。




