第百七十八章〜背徳感
書かせていただきます。濡れ場です。お楽しみいただけたら嬉しいと思って書きました。ベッドシーンが続きます。R 18ではないので 淡白な表現が続きますが お許しくださいませ。よろしくお読みになってみてくださいませ。
「譲二さん、でよろしいかしら?」
思えばは夫に対してもこんな 甘ったれた声を出した憶えはなかった。夫とは いつでも事務的なやり取りしかなかった。マンションのローンの金利が上がった……。息子の給食費が無償になりました……。
言われた通りに新聞は解約致しました……。息子のアレルギーの薬を取りに行きたいのですが……。
などなど……。まるで主流の関係である。自分の召使いのようだと思っていたのではないか。それでも美容にお金を掛けることだけは容認してくれていた。何一つ 反対はしなかった。それだけは 婚姻関係を続ける彼女の側の理由になっていた。それだけだ。愛なんて も な 結婚して3ヶ月ぐらいしかなかったのではないか。今となればそう思えてならない。
だが、この譲二という男には、不思議と愛着を感じる。極端に歳上と行為を行うというのは、昔から憧れたシチュエーションであるのは間違いないのたまけど……。これは、歳上俳優を推しとする気持ちに似ているのかもしれなかった。彼女は家庭的なやり取りに落ち着きを感じるのだった。
せっかく こんなに若返ることができたのだから、せいぜい夢は叶えていかないと……。譲二はベッドに大の字になって寝ていた。さちはその身体に、体重をかけないようにしながら覆いかぶさった。
汗をかいていたのだろうか、しっとりと湿り気のある素肌であった。
久しぶりに嗅ぐ男の匂いであった。彼女は自分の陰核が勃起してくるのを感じた。それだけでも嬉しかった。快感が彼女を支配していった。
「ああん」
さちは小さく声を上げた。甘えるように 譲二の腰に腕を回していった。彼は満足そうであった。彼は 起き上がり 体を入れ替えた。今度は譲二の方が上になっている。
彼の方から彼女の唇に唇を重ねてきた。舌は奥深くに入っていった。
「う…、ううん」
彼女は苦しげに呻いた。夫とのキスよりも濃厚で甘美であった。
夫に気づかれてはいないだろうか?ふと、そんなことを考えた。してはいけないこと……。そんな風に考えると背徳感が刺激され余計に興奮していくのであった。
そういえば 彼には奥さんはいないのであろうか━━。
聞いてみたくもあったけど、訊くのもなんだか無粋のような気がしたのだった。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




