第百七十四章〜さちのある意味初体験
書かせていただきます。今日は非常に ペースが遅いです 少しずつ上げていこうと思います よろしく お楽しみいただけましたなら嬉しいです。申し上げます。
交渉はすぐには終わらなかった。周囲の耳と目に気をつけながら、続けられた。
さちの栗色に染めたセミロングの艷やかな髪が、風にふうわりと揺れていた。
昔から、自分よりかなり上となる年輩の男との交際に抵抗は感じなかった。芸能人で言っても、高齢のタレントの方の渋かったりユーモラスだったりする演技を身に着けた俳優やタレントに興味をそそられていたのである。
それに、高齢の方だと嫌らしい言い方だが、経済的に恵まれている方が多いような気がしたし、何よりもそういう方は、若い者を極端なくらいに構ってくれるのだ。そんな男にとことん甘えさせて貰うのも悪くはない。
男は黒いトレンチコートを羽織っていた。さちのHAKUjiのコットン地のキャミソールと比べれば、かなりの 重装に見える。
さちは、三万くらいが自分には相応である
と思い、三万を提示した。
話は すんなりとまとまった。男がさちの腕に自分の腕を回し、歩き始めた。
━━高級めなホテルに連れて行ってくれるならば、とても嬉しいわ。さちはそんな欲望を隠した。この男と一緒に歩く時のドキドキ感は忘れられないものだ。努力しなければ得られないものだ━━。ホテルに着いた。公園からはかなり離れているように感じられたが、実際はそうでもないのかもしれなかった。
さちは部屋を選ばせて貰った。それだけで機嫌は良くなる。ガラス張りのジャグジーバス付きの高級そうな部屋だった。
「あのう…。お客様、料金は先にいただくあことになっておりますけれど…」
そうすべきだと思ったから、言ってしまった
「うーん。金の話か。まあ、仕方がないな。そんなものだろう。世智辛い世の中だしな」
ご機嫌を損なわせてしまったろうか━━。さちは心配したが、老人はチノパンのポケットから札を数えて取り出した。
「ほれ。よろしくお願いしますぢゃ」
と微笑んだ。
さちのさちに入れ替わった後のある意味、初体験であった。
お読みになっていただきました 誠にありがとうございました。次、書かせていただきます。




