第百七十二章〜有賀さち降臨
連続で 書かせていただきました。顔だけ 場面のような気もするのです。ストーリーが散漫になっていないんでしょうか。呼び直します お楽しみいただけましたら幸いです。
さちは、赤く光る一番街アーチを通り抜け、歌舞伎町タワーを視界の端で捉えてから、東宝ビルを横に、トー横に達した。脇目も振らずに通りを渡り、目的地である公園に向かった。
━━警察の一斉取り締まりなどやってなければいいけれど……。
そんな風に 呑気に構えながら。
そこに立つのは気が引けた。こっ恥ずかしさ とともに、罪悪感、焦燥感、劣等感に悩まされた。自分よりもっと若くて可愛い子たちが無数に公園を取り囲むように立っているのだ。誰もが、さちだけに注目してくれるわけではない。ここまで美容に気をつけていても、この町では一番にはなれないのだ。
寒空の下、あれこれ 30分 は経ったが、男の視点は感じても声をかけられることはなかった。見れば周りにも同じような顔ぶれがそのまま立ち尽くしていた。ここに来る男は、目が肥えているということなのだろうか?面食いということなのかな。さちは手鏡をバッグから取り出して、お化粧のノリを確認した。それほど悪いとは思えなかった。
男からの視線を感じた。こっちを見つめながら歩いてくる男がいた。
私に向かっているのだろうか?少し、緊張した。
男は初老のように見えた。照明の暗い中でも、頭が銀色に光ってるのが見えた。全てが白髪になっているようであった。
さちは、少し頭を下げ気味にした。ネットからの情報によると、ここから交渉が始まるのだという。
お金に卑しいとは思われたくなかったが、好きでもない相手に協賛なりに体を売るならそれに見合う額を提示したかった。
お読みになっていただきました 誠にありがとうございました。




