第百六十章〜八王子署の花形巡査部長
させていただきました。またまた警視庁 八王 優勝視点です。です どうにか。になっていただけましたら幸いです よろしくお願い申し上げます。
警視庁八王子署の花形巡査部長は、生活安全課の職員であったが、今回の身元不明人の調査を任されていた。女性には女性の方が話しやすさと安心感があるだろうという判断だった。身元調査は、勾留期限ギリギリまで続けられた。すでに彼女は 重要参考人として否定されていた。だからある程度の勾留は認められるのである。
「お話するつもりにはなっていただけましたでしょうか?」
花形巡査部長が、優しく尋ねた。すると、身元不明な女性は少し心を開いたようだった。
「信じてはいただけないことを前提にお話しいたします…」
「はい」
「わたしのかつての名前は三橋富江と申します。かつてというのは、今は違う人間になってしまったからなのです。ね、刑事さん、わけわからなくて信じる気にはおなりになりませんでしょう?」
問われて花形は首を大きく横に振った。
「そんなことはございませんよ。どうぞご自由にお話くださいませ。無理は、なさらずとも結構ですのでね」
「は…、はい。生まれは長野で大学に入ると当時にここ、八王子に越してまいりました。あ…、申し遅れましたが、わたくし、今年で27歳になります。ね?嘘っぽいお話でしょう?」
そこで言葉を止めてしまった。確かに、27にはまったく見えなかった。どう見ても40歳は超えていそうである。
花形は部下の女性警官に目配せをした。裏を取れという意味である。
今日はこれから、新宿署の森下警部補もやってくる予定だ。彼が到着する前に話を詰めて置かなければならなかった。
「お勤めは?」
花形が訊いた。三橋富江は、少し話しづらそうであった。
「大丈夫です 個人情報は漏洩させません」花形が告げると富江は話し出した。
「市内のサンヨー精密機械という下請けの部品メーカーに勤めておりました。過去形で言うのは、今更この格好で会社に行ったとしても、会社側は絶対にわたしを三橋富江だとは思ってくれないに違いないから、であります」
「ふうむ」
花形は呻いた。
「それは何故?」
訊いてみた。三橋富江は少し目を伏せた。
何か後ろめたいことでもあるのだろうか?花形はそっちの方を心配した。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次も書かせていただこうと思います。よろしくお願い申し上げます。




