第百五十九章〜ヤバイ交番
発見されていたのでしょうか。この状況は確かなのでしょうか。だとしたら蘭馬によるしくじりと言えるでしょう。捜査はこれ以降、どのように進展するのでしょうか。楽しみいただけますように。
通称、警視庁歌舞伎町交番。ネットスラングでは、ヤバイ交番。警視庁新宿署新宿駅東口交番は日本一の歓楽街に面し、日本一多忙な交番としても有名である。
警官は、常に15名以上が待機しており、その人員数はやはり交番としては日本一であった。警官それぞれの階級も、警邏や警部、警部補など高い階級を持つ者が多かった。
警官の勤務体制は、四交代制で、当番⇒非番⇒週休日⇒日勤というサイクルを繰り返すのだった。
交番内のスチールデスクの一角に、大柴貞泰警部が座っていた。
多忙時には、本署新宿署の地域課員や機動捜査隊員も応援に来る体制であった。が、今日の大柴は、応援に来たというわけではなかった。交番勤務の警官により、ある重要な目撃情報が得られたからであった。
大柴の来訪に対応じているのは、田村 昌克警視正であった。
「はい。それで……?」
大柴警部は先を促した。
「ふむ。例の事案。大量失踪事件だがね、事件の鍵を握る可能性のある3人組の内の1人がだ……。新宿御苑に向けて走るのが録画されている3人組の1人、唯一の女性の……。」
「ええ」
大柴が相槌をうち、田村は続ける。
「どうもそれらしい人物がここ、歌舞伎町で目撃されたようなのだよ」
警視正である田村の方が大柴よりは階級は上である。
パトカーが緊急出動する音がきこえた。白バイも慌てたこのように走り出していった。夜間から深夜にかけて巡回は強化される。その巡回中の巡査が街を歩く女を見かけたというのである。
「なるほど。それは貴重な情報であります」
大柴が言った。
「その巡査から話をお聞かせいただきたいと思うのですが……」
それに田村警視正が応えた。
「よかろう。ただいま 巡回中であるが、戻り次第こちらに来させましょう」
「ありがとうございます ご協力」
大柴は煙草に火を点けた。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。大変遅くなりました よろしくお願い申し上げます。




