第百二十四章〜後ろめたい帰宅
書かせていただきました。連続投稿をよろしく くださいませ。そろそ入浴いたします。お読みになっていただけましたら幸いです。母との会話がメインのショーです。
蘭馬が自宅に帰り着いたのは、19時を回った頃だった。
「遅かったじゃない。何かあったの?」
と、母親が心配した様子で玄関まで出てきて尋ねた。
「御免なさい。家出る時言っておけば良かった、急に サークルの集まりができたんだ。それで遅くなっちゃった」
彼は嘘をついた。まあ嘘も方便だ。
しかし、それにしても、何だか気恥ずかしいというか、母を前にして罪悪感があるというか……。
騙されてきたとも言えないし。体を売ろうとしたとももちろん 言えないし。
母の笑顔が逆に辛かった。
「ご飯は食べたの?」
訊かれたので、
「食欲ない。食べない」
と答え、
「じゃあ お風呂 入っちゃいなさい。出る頃には食欲戻るかもよ」
と命じられたので素直に従った。
バスルームで少し泣いた。でも、泣いたらすぐに忘れられた。初めての経験だ。
━━そうそうまくいくわけがないじゃない。次にうまくやればいいのだわ。
ふふふんふんふん つつどどつつふふふん
ボディソープをこれでもかというくらいに泡立てて身体中を洗った。
どうすれば クズ男の裸体の感触を忘れられるかもしれないと思ったのだ。
「メロンがあるのよ。冷蔵庫入れといたから、お風呂から出たらお食べなさい」
脱衣所から母親の声がした。
「はーい、有難う」
と応えた。そして 思い出したように、
「あ、あたしの下着は洗濯しないでいいよ」
と慌ててつけ足した。
下着に男の匂いや 女の匂いがついていたら 一大事だ。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次章も、こうご期待!




