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 僕と香織は同じ学習塾でバイトをしている。彼女の英語は流暢だ。帰国子女だと思われている。でも昨年行った5日間のグアム旅行が始めの海外経験だ。

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 僕と香織は同じ学習塾でバイトしている。香織は英語の先生、僕は数学の先生。香織は英語を話すと見違えるように流暢に英語を話す。帰国子女と思われるが、彼女は昨年友達と5日間グアムに行ったのが始めて海外旅行だそうだ。告白した後に聞いたところ香織が英語が得意なのは万能言語の力だそうだ。英語を母国語にしている人とっては香織の英語は、僕に香織が話している日本語ように違和感があるはずだという。だからと言って香織の英語が英語を母国語にしている人達通じないわけではない。関西弁で話す人の言葉が東京の人でも判るのと同じだ。香織曰くエルフが香織に転生したのは生まれつきだそうだがエルフは人間の言葉が苦手だそうだ。

 学習塾での香織は英語が流暢で説明が判り易く美少女で高校生や中学生に人気がある。高校生や中学生に混じる香織は先生というより友達のようだ。誰にでも愛想がいい、僕は少し嫉妬してしまう。アルバイトだから仕方ないけれど、他バイトに比べて時給がいい。都合のいい収入源だ。他のバイトは断っている。僕は香織と一緒がいいのだ。

 香織の成人式の日に香織に会った。晴れ着姿の香織は一段と綺麗だ。少し西洋人風に日本人離れした香織には晴れ着は和風というよりドレスのようだが、それはまた香織に合っている。香織は何を着てもそれなりに似合っている。白衣を着ている香織も素敵だ。より身近なところいる気がする。

 香織年齢が少しづつ問題に上り始めたのは、香織が研修医になった頃だ。幼く見える香織の指示に看護師が従わかったり、患者が文句を言う。-------------。だけど香織は持ち前の笑顔で対処する。

 香織の評価一変したのは大きな玉突きの交通事故が原因だ。テキパキ働く彼女姿に皆に感銘を覚える。

「20代女性、右大腿部裂傷、骨折、処置後固定。」

「50代男性、左腹部裂傷、内臓に損傷無し、消毒の後縫合。」

次々と出される香織の指示に医療関係は黙々と作業する。家族やマスコミ、警察に対応する医師達よりも香織が頼りなる。ようやく香織は医療関係者の信頼を確保した。

 研修期間中は短期間で各科を回る。それでも香織ナースステーションのお茶会費の支払いは欠かさない。看護師の情報は重要だ。

「6号室の佐藤さん近頃便秘気味よ。」

「8号室の加藤さん夜尿が多いわ。」

何気ない看護師達の会話に治療のヒント繋がる事ある。例えば佐藤さんには大腸機能に問題があるかも知れない。加藤さんは膀胱機能に問題があるかも知れない。

 僕は時々香織に会ってそういった近況を聞いたり相談に乗ったりしていた。自分で考え難局を克服していく香織は既に自分の知っている香織でない気がした。彼女にとって自分は必要な人間なのだろうか。弱気になる自分がいる。しかし彼女の問題は今から深刻になっていく。その時彼女を助けるのは僕だ。そのために僕がいる。彼女の助けになるのだ。

 研修医を終えて2人は一緒にそのまま大学病院で小児科で働く事になった。幼い容姿の彼女には適役だろうと思った。

 香織は研修医になった。看護師との関係は難しい。しかし大きな事故の対応で医療関係者の信頼を得た。もう香織は僕だけのものではない。

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