第15話 探している人
渚の悲痛な号哭を真正面から浴びせられて、ずっと慎重に進めてきて期待されていた大型商談も進める事が出来なくなった。
何時間経過したのかはよく分からないが、空の色が少し変わった気がしていた。太陽の位置もさっきとは異なる場所にある。二、三時間以上は確実に経ったのだろうと俺は思った。
俺は渚のマンションを離れて歩いた。何の気力も湧いてきはしなかった。歩いているうちにふと、突然遠い県に引っ越してしまいたいような衝動に駆られた。海外でもいい。誰もいない自然豊かな広い公園で散歩がしたいんだ。そこでキャンプをして、何年も何も考えずに自然を見て過ごしたい。花が沢山咲いていて緑色の森林の絶景が広がり、見渡せば山が見える場所がいいなと俺は思った。
どこへゆくのかも決めずに俺は歩いていた。足元をふらつかせながら歩いていた。俺は自分が亡霊であるかのように思えた。目的も意思も失って、思考を放棄し、どこまでも無限に広がり続ける真っ白の世界を歩いた。
そうしているうちに、俺はどこなのかよく分からない土地に居た。どこだここ。住宅街である事に変わりはないようだが、渚のマンションからは随分離れた。駅に向かう方向どころか、どうやったら渚のマンションに戻ることが出来るのかも分からなかった。
その時、後方から耳を劈く程の激音が聞こえた。振り返ってみると赤いトヨタのGRカローラがすぐ後ろにあり、乗っている運転手が俺をじっと見ていた。Aのボタンを押し続けているのにBの機能ばかりが反応し続けるリモコンでも見ているような目だった。
いつから俺は車道を歩いていたんだろう。カローラの後ろには更に二台の車が進める時を待っていた。しかし、鉛のように重たい足は急いでなどくれなかった。やっとの思いで歩道に退避すると、カローラと二台の車は何事も起きなかったかのようにさっさと過ぎ去っていった。俺は自分が何よりもちっぽけな存在に思えた。
『何してんの?マジで。こんな初歩で足引っ張られても困るんだよ』
『全く、考える力も無いのか。吐き気がするよ。AIの方がまだいい仕事するね』
数歩歩くと、道端に空き缶が転がっているのを見つけた。普段ならば拾い上げて付近のゴミ箱に捨てるのだが、今日の俺はそれを空めがけて蹴り飛ばした。
空き缶は柔らかい何枚ものビニール袋に触れたみたいな音を立てて草むらに落ちて紛れ込んだ。それを見て、まるで自分の人生みたいだと俺は思った。
『馬鹿じゃないの!?今更『ずっと』、とかさ!!!』
空を見上げれば、何とも言えない薄みがかった青空と、何に干渉される事も無く浮いている奇妙な形の雲があり、俺は思わず小さく鼻で笑った。そして、空の青を憎んだ。真っ赤になってしまえばいいのにと俺は思った。この空のせいで世界はこんなにも虚しいのではないか?
俺が何をしたっていうんだ?もし俺の前世が海賊だったというのであれば、前世のうちに俺をシバいておくのが筋だろ。筋を通すというのはそういう事ではないのだろうか?人間には筋を通して生きるよう要求する癖に、天界は何をしているのか?さっさと出来るような仕事をみすみす翌日に持ち込むようじゃ、三流ではないだろうか。そして今の俺の思考みたいなどうしようもなくて下らない感情を吸収し尽くしているから、空は青いのかもしれないなと俺は思った。
そして渚の事を考えた。もう二度と、彼女に会いに行く事は出来ないのだ。本当に楽しい時間だったなと心から思う。瞑目すれば瞼の裏に、瞬時に蘇ってくる。渚の図々しさ、自分気ままさ。あっけらかんとした顔、悪戯っぽい顔、怒った顔、とびきりの笑顔。
お前がいてくれたおかげで、今まで俺は。
「……………あれ。これはもしや、時枝さんかい?」
その時、横から声が聞こえた。紛れもなく俺の事を呼んでいる声とはっきり分かった。そして一週間前からずっと楽しみにしていたテレビアニメの最終回のリアタイ鑑賞中に親からテレビのコンセントを抜かれたみたいな気持ちになった。最後の最後、渚への余韻に浸っていたというのに何故邪魔をするのか。俺の為の俺による俺以外の誰の心にも残らない、俺の鎮魂歌をどうして妨害するというのか。
しかし、そんな苛立ちが一瞬で搔き消される程の違和感を俺は覚えていた。だってその声はどうにもここ最近聞き覚えがあり、親しみがあり、ずっと有難みを感じてきた声だったのだ。そして、ここで聞く事の出来る声ではなかったはずである。
俺は力なく声が聞こえた方向を見た。顔に一切力を入れられず、虚無そのものみたいな顔をしているだろうと思う。誰が呼んできてるか知らないけれど、申し訳ないけれど、分かって欲しい。俺はもう、何をどうしたってドウシヨウモナイ状況の人間なのだ。
しかし目を向けて数秒、俺は驚愕にそれまで暗鬱とした感情があたかも嘘だったみたいに吹き飛ばされた。そして俺は目を剝いて叫び、弾き飛ばされるかのように勢いよく走り出した。
「早坂さん!!!」
目を向けたそこは住宅がずらっと並ぶ中に存在する、目立たず小さくて古い民家だった。その玄関から少しだけ顔を出しているのは、俺が大型商談の取引先に顔を出す度に、まさに毎回やり取りをしていたお爺さんだった。
今日が大型商談のまさに当日で、取引先で十一時に会う約束をしていたお爺さんそのものだった。今日だったはずだ。今日だったよな?商談って今日だったよなと五回くらい考えたけど、絶対今日である事はそれまでの日々の気合の入れようが証明している。何故早坂がこの場所にいるのかは分からないが、俺は青ざめてガクガクと身体を震わせる早坂の身体に駆け寄って支えた。
「早坂さん、どうしてここに?顔色、すごく悪いですよ!熱もありますし……」
「すまないね、わざわざこんな所まで来てもらって。実は、今までにないくらい苦しいんだ。職場にも行けずにいてね。私は長くはないだろう……。最期に息子達と婆さんに会いたいと思ったが、こんな時に電話も壊れたのか誰にも連絡出来なくてね。頑張って今起き上がって出てきたんだが、ふらついて」
「救急車呼びます!その後でも、息子さんとお婆さんには逢えますから!どうか動かず、安静にしててください……!」
俺はスマートホンで一一九番をプッシュして救急車を呼び、早坂を病院へ送り届けた。ただ、この男の無事だけを祈っていた。縋るような思いがあった。救われたのは早坂ではなく俺だったのかもしれない。あまりにも皮肉で不謹慎な話だが、誰かのために何かをしているこの時だけ、俺は自分自身を見つめなくて済んだのだ。
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早坂を病院へ送り届けてから、早くも一週間が経過した。
あの日の夕方、会社に戻ってきた俺を見た葛木は、これまでと変わらない鋭い瞳で俺を睨んだ。しかし彼は俺に何も訊く事なく、一週間の休暇だけを言い渡してさっさと俺を管理室から追い出した。まるで俺の顔を見て、すぐに何かを察したかのように。
俺は自宅のアパートで布団に寝っ転がっていた。あっという間に今日も二十時になっていた。休暇を摂る事になったのはいいものの、もちろん何かをする気にもなれなかった。時折スマートホンを開いてFoutubeで猫の動画を眺め、近所にある定食屋で飯を食い、惰眠を貪れるだけ貪るという生活をしていた。
愛らしい猫の動画を眺めながら、葛木が休暇をくれなかったら今頃本当に危なかったなという事を考えていた。あの精神状態で仕事を続行なんてさせられていたら、何らかのインシデントを確実に起こしていただろう。
俺は嫌になった。明日から仕事という事実を半ば受け入れられないのだ。脳みそが痺れて、息が詰まるような不快感がずっと続いている。そして目を瞑り、渚の事を思った。結局あの出来事以降、彼女から連絡が返ってくる事はなく今に至る。再び電話を掛けてみたりライヌを送ってみようかとも考えてみたが、結局それはしなかった。連絡を返してこない事こそが、彼女の答えなのだ。
渚にまさか、あんな顔をさせる事になるとは思いもしなかった。クーポンを見た瞬間の、渚の激怒に震えた顔を俺はきっと一生忘れられないと思う。そして、人生という名の階段が目の前の段から崩落している事に気づいたみたいな気持ちになった。きっと思い出すたびに、哀しくなるのだろう。
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久しぶりに会社に出勤したけれど、休暇を摂る前と何も様子は変わっていなかった。殺伐とし、騒がしく、今日も忙しなく業務フロアは回っていた。そんな光景に、俺は何ともなく順応した。着慣れた服に久しぶりに袖を通したみたいな気分だった。働いているうちに、胸の中を渦巻いていた不安や悲しみなどとっくに消え去っていた。
五百件近く溜まっていたメールに目を通して、承認書類のチェックをしていたら午前中が終わっていた。昼休憩を取ってフロアに戻り、パソコンを見るとチャットで葛木に呼び出されていた。
どうせ怒られるんだろうなと思いながら管理室をノックして入室すると、人物は三人居た。先日救急車で呼ばれた早坂が立っており、入室した俺を見ると穏やかに微笑んでみせた。そしてあろうことかその横で、俺と鳴上を怒鳴りつけて帰っていった中年男性がやり切れなさそうな顔をしていた。
二人が俺に向けて恭しく頭を下げた。そして今日こそ俺に激昂するか見限るかのどちらかをすると予測していた葛木は、普段と何も変わらずニヤニヤと笑みを浮かべていた。どういう状況なのか一体全体検討もつかないまま、俺は三人に会釈をした。
「お世話になっております………。早坂さん、ご無事で良かったです」
「時枝さん。父の重篤な生命の危機を救っていただきありがとうございました。あなたのおかげです。一一九番が十五分でも遅れていたら、父の命は助からなかったでしょう。先日の多大な無礼をお許しください。何歳になっても恥というのは重ねるものですね」
え?父?
中年男性は確かに、父と言った。
「時枝さん。息子がすまなかったね。そして君があの時来てくれて良かった。本当に、ありがとう」
「い、いえいえ。そんな」
改めてかしこまった早坂は、穏やかな瞳に真剣さを滲ませて俺に深く頭を下げた。俺は戸惑い、慌てて手を振った。
「もう担当は、時枝さん以外は考えられないな」
「えっと、それって。商談の」
「そうだよ。もちろん契約させて頂くさ。他でもなく君を待っていたんだよ。是非、こちらから頼みたい」
正直に言って俺の頭の上にはハテナマークが三つくらい浮かんでいた。こんな事有り得るのかと俺は思った。俺と鳴上を怒鳴りつけてきた貧乏ゆすりの中年男性は、大型商談で何度も話をしてきた早坂の子息にあたる人物であったらしい。
そして出来ないとばかり考えていた大型商談は、無事に俺の手によって完了する事となった。
早坂の息子は再び無礼を詫び、「つまらないものですが」と言って俺に紙袋を差し出した。かなり良さげなお菓子の紙袋を、俺は躊躇いそんなもの受け取れませんと一度断るという、日本古来より伝わる作法を用いながら受け取った。
「何か受け取るような事はしていませんよ。ありがとうございます。こちらこそすみません」
「私はあの時他の商談も控えていたのもあり切羽詰まっていたんです。そして彼に、あなたに八つ当たりをした。だが本当はあなたが羨ましかったんだ。クレームを言う私に、何も躊躇わずに走ってきてメリットを提示できる行動力と勇気を持ったあなたがね。私は喝でも入れられてしまったような気分ですよ。私はあなた程若くはありませんが、負けてはいられない思いです。その決断力と思い切りは、紛れもなく『宝』だ。いつまでも大切になされて下さい」
「は、はは……」
「必ず、仕事以外の事でも生きていくと思います。例えば、そうですね。恋愛とか」
俺が瞬時に思い浮かべた人物はただ一人だけだった。しかし結局それは手遅れでしかなかった。渚にはもう会いに行くことは出来ないのだ。渚に勇気を出して告白していたら、今頃違ったのかもしれない。そう考えると、晴れ晴れとした顔の早坂親子と対照的に俺の気持ちはどんどん沈んでいった。
しかしそんな俺の気持ちなど知る由もなく、早坂親子は最後まで俺に感謝を述べながら帰っていった。そして俺は葛木と二人きりになった。
間違いなく取引先へ行けなかった理由を聞かれるだろう。説明しなければ。『好きな女の所へ行っていた』という理由は、果たして通用するのか?渾身の土下座付きで許してもらう事が出来るだろうか。腹が痛かったと適当に嘘をついてしまおうかとも思った。しかし目の前に居る男はどう考えてもそんな言い訳で許してくれるような男ではないし、適当な嘘で誤魔化し切れる程甘い男でも無かった。二人きりになったとたん滂沱と冷たい汗が流れた。
しかし葛木は統括席に勢いよく腰を下ろすと、ニヤニヤと笑ったまま俺を見据えた。
「結果はオーライだな。かといってだなァ……時枝クン?何があったか知らねぇけど、取引先をバックれるのは許されねぇぞ?」
「すいません。えっと………。えっとですね。実は……理由を説明しますと」
「めんどくせぇからもういいわ。代わりにお前には、『罰』を受けてもらう」
「はい。減給ですか」
「いやいや。あ、ちょうど時間だわ。今研修室に居る奴の手続きをしてきてくれ」
「え?それだけ、ですか?」
その時、葛木のパソコンから大きな通知音が三連続で鳴り響いた。葛木はニヤニヤと笑いながら俺を見ていたが、その通知を聞いた途端に心底だるそうな表情に変わった。そして通知音を鳴らしたパソコンの画面を覗き込み、ずっと楽しみに取っておいたプリンが同居人に勝手に食べられていたみたいな溜息を吐いて項垂れた。
「神松から緊急の通信だ……。時枝!もう行け」
「は、はい」
俺は管理室から追い出されたが、首を傾げる事しか出来なかった。葛木は普段から雑な男だが、今日はいつにも増して雑だった。手続きが何の手続きなのかも知らないし、誰が居るのかも言い渡されていない。
逆にもはや、俺がそれで伝わる超人か何かだと思われているのかもしれない。一回葛木の前で猫みたいにニャーと鳴いてみようかなと俺は思った。流石に猫に仕事は与えないだろう。そしてそう考えた直後、猫の手でもふんだんに借りたい職場だからどうせ何も変わらないという結論に達して涙を流したいような気持ちになった。
俺は言われた通り研修室に入った。するとそこには、見慣れた顔の大男が待ち構えるように先に座っていた。男は厳かに書類を手に取って眺めていたが、俺の顔をみるなり不敵ににやりと笑ってみせた。
「鳴上!?」
「久しぶりでござるな!時枝殿。やはり貴殿こそ″真の漢″という訳だ。まさか黒を白にしてしまうとは」
話を聞くと、早坂の息子による丁重な謝罪があった事によって、葛木の手で鳴上の辞表が揉み消されたという事だった。手続きというのは、再入社扱いとなる鳴上がこれまでの業務に問題なく戻れるよう、諸々の再引継ぎをする事を指していた。
驚きを隠せずにいる俺を、鳴上は真っ直ぐな瞳で厳かに見つめていた。そして腕を組み、陽気に笑ってみせた。
「時枝殿。明後日は『甘目まどか』の過去作品のセール、つまり″″″宴″″″だ………よって宣伝の声がけをせねばならぬ。なに、そこまで心配しなくとも良い!時枝殿の為に、特注の甘目まどか魔法少女衣装を用意済みだ」
「着ねえよ?心配してねえよ?」
「フリフリの衣装に………思い出したッ!!ピンクのリボンもきちんと用意したでござる。宣伝大成功は約束されたも同然だァッ!!ワハハハハ!!」
「着ねえって言ってんだろ。なんで着る体になってんだよ」
そんな話をしていると、閉めておいた研修室の扉がガラガラと開いた。入ってきたのは、鳴上の元部下だった一女性社員だった。
「鳴上さん。お久しぶりです。こちらの資料をどうぞ」
「ありがとうございます。お変わりないみたいですね」
「はい。相変わらず大変ですが」
「ええ。そういえばこちらの提出がまだでした。葛木さんに渡していただけますか?」
鳴上は女性社員が入ってきた瞬間にクールで落ち着き払った表情に変わり、キリッとした瞳で書類を手渡した。もう何度思ったか分からないけれど、ギャップがあり過ぎるだろこいつ。そう思いながら俺は鳴上を眺めていた。仕事モードに入った鳴上は本当に別人みたいだった。世の中を渡り歩くというのは、各々にあったやり方を見つける旅なのだと俺は思った。
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あっという間に時刻は十八時になっていた。俺が引継ぎをしようとして喋ろうとしているにも関わらず、鳴上はその最中にひたすら口を挟んできた。先日渚も連れて一緒に観に行った、劇場版甘目まどかを観た感想を延々と語ってくるせいで、引継ぎだけで一日が終了してしまった。
一時間もあれば終わる引継ぎに約五時間を掛け、ようやく定時となったのを時計で見届けた鳴上は晴れ晴れとした顔をしていた。俺はお前を絶対に許さない。今日が納期のタスクがまだ大量に残っているというのに、一体どうしてくれるというのだろうか。
「また明日からもよろしく頼むぞ、時枝殿」
「へいへい」
「急いで行った方が良いのではないか?」
「?」
「時枝殿の探している人物が、待っているでござるよ」
「俺が探してる?」
何のことを言われているのか分からなかったが、次の瞬間に俺は鳴上を置き去りにして研修室を走り出た。そして帰り支度を一瞬で済ませ、今日が納期の提出書類やメールの返信が残っている事も何もかも忘却し、風のようにエレベーターに乗り込んだ。
定時のエレベーターは満員だった。今日に限らず、定時は毎回満員だから嫌いだった。毎回毎回乗る度に息が詰まり、ストレスが溜まる場所だった。しかし今の俺はそんな事を考えている場合じゃなかった。
エレベーターが一階に到着したその瞬間に、俺以外に乗っていた二十人くらいの従業員全てを弾き飛ばすかのように押し切って前に出た。そして息を切らして走りながら、ガラスの正面入り口を見据えた。
ビルの正面に、俺がよく見知った人物がお腹の前で両手の指を絡めて立っていた。そしてその人物は俺と目が合った途端に、罪悪感に駆られた目で頭を下げて俯いた。
「渚っ!!!」
俺はかけがえのない初恋相手の名前を叫び、走った。




