Qu'est-ce qui vous motive? 3
女が出てきた瞬間、乙鬼は瞬間的に3発撃った。一発目を、こちらに銃を向けるスピードをおとす為、肩に、二発目を逃げれないように、腰に、3発目を出血で弱らせる為に、ふくらはぎに、的確に、高速で撃った。それでも女は銃を向けてきた。乙鬼は続けざまに撃った。まず、両手に持っているイントラテックTEC-9に狙いを定め、二発づつ撃った。・40S&W弾はイントラテックをいとも簡単に粉砕した。そしてとどめに左胸を撃った。体内に入り、乳腺や脂肪を破り、肋骨を砕き、心臓を破壊した。
乙鬼は近くにあったワルサーを蹴飛ばし、腰のホルスターからFNハイパワーを奪い取った。
そして彼女に喋りかけた。
「The man you're tried to kill is one of the most important person in this country. You knew that, didn't you?」(お前が殺そうとした男はこの国にとって重要な人だ。知らなかったのか?)
途切れ途切れにぺトラは返事をした。
「....he's the real villan you know....he...shouldn't be alive ..」(彼こそが本当の悪なのよ、彼は生き延びるべきではないのに)
死体に移行しつつあるぺトラに近づいた。そしてつぶやいた。
「What ever the reason is, I won't let you kill him.」 (理由なんて関係ない、彼は絶対殺させない。)
それから数秒間後、彼女は動かなくなった。
ガラスの無い窓から、冷たい風が入り、乙鬼の黒い髪を靡かせる。その瞳はそれよりもずっと冷たかった。
「なぁ円城、何でこんな仕事を僕にくれたんだ?」円城と呼ばれた、眼鏡の男はそーですねぇと言った後、ため息をついた。「警察じゃ対応しきれないからですよ、やっぱり。」
「・・・・?」乙鬼は円城の言葉をあまり理解できなかった。
「二年間もの間、この人は政治家の先生数人を暗殺した容疑で探し回ってたんですよ。でも彼女はプロだ。すぐに消えてしまう。で、今回、あなたに頼んだって事ですよ。」
「でもそんな奴なのに、どうして今死んでる?」
「さぁ?それは私には解りません。キャリア、なんじゃないですか?」
「キャリア?」
「5年と10年の差、多分それなんじゃないですかね。」
「ふーん」すこし、乙鬼の表情が緩んだ。そしてそれはかすかな笑みに変わった。
クラウンの後部座席から、乙鬼は3人の男がビルから出てきたのが見えた。3人とも笑顔で握手をしていた。クラウンはゆっくり発進した。
「ところで円城、あの政治家何仕出かしたの?」
「それはおしえられません」
さて、ここでやっと眼鏡さんの名前が出てきました。円城さんですよ円城。
タイミングを自然に作るってのって意外と難しいもんなんですね。




