8.民族と宗教問題が国際紛争の原因
次回更新は、4月28日火曜日の予定です。
領土問題の2つ目の原因です。
領土問題の原因(2)、民族と宗教問題です。
これは、イスラエルと中東諸国の中東戦争のようなユダヤ教VSイスラム教だけではなく、イラク・イラン戦争のようにイスラム教の宗派間の対立があります。
イスラム教は主流派として、スンニ派とシーア派があります。
スンナ派とシーア派の違いは、宗教指導者のカリフをどこから数えるか問題です。
ムハンマドの後継者である宗教指導者をカリフと言います。
イスラム教は創始者ムハンマドの死後、初代カリフのアブー・バクル(ムハンマドの友人で親戚)、2代目カリフのウマル・ハッターブ(初期のイスラム教の庇護者、武勇に優れた人だったのでウマルがイスラム教徒になるとムハンマドへの迫害がなくなったと言われています。娘がムハンマドの4番目の妻)、3代目カリフのウスマーン(ムハンマドの娘2人を妻にしている)をカリフとして認めているのがスンナ派です。
この3人を、カリフとして認めないのがシーア派です。
スンナ派がイスラム教最大勢力で、シーア派が第2勢力です。シーア派は、ムハンマドの従兄弟であるアリー・ターリブ(スンナ派では4代目カリフ、シーア派では初代カリフとなります)、それだけの違いで宗教戦争をやっているのです。
もっとも、宗教同士の対立は、暗殺合戦、弾圧合戦からスタートしています。ですから、お互いに根深い恨みが残っています・・・。
カリフであるアリー・ターリブが反対派に暗殺されたことから、アリーの支持者がスンナ派を打ち立てます。
そのため、スンナ派では、アリー以前の3人のカリフを認めていません。イラクや周辺諸国はスンナ派、イランはシーア派が主流派です。
シーア派がムハンマドに忠実にイスラム教の信仰を行うこととしている一方で、スンナ派はアリーのイスラム教解釈をイスラム教の教義に取り入れています。
イスラム教の2大勢力の、大きな違いはそれだけです。
しかし、それだけの違いで紛争やテロが続いているのです。
4月28日、火曜日更新
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9.民族浄化の問題で紛争が起こる
もう1つ民族紛争も紛争の原因です。
アフリカのルワンダのフツ族によるツチ族の大虐殺(映画『ホテル・ルワンダ』)のように、民族問題です。
フツ族とツチ族は、ルワンダを植民地にしていたベルギーが便宜的にツチ族とフツ族にわけただけで民族的な違いはありません。
ベルギーは、ツチ族に区分された人達を優遇して植民地支配に協力させ、大多数をフツ族に分類してツチ族にフツ族を管理させました。ここに遺恨が生じます。
ツチ族とフツ族の民族の区分わけに、科学的な根拠はありません。




