7.なぜ、領土紛争が起こるのか?排他的経済水域とエネルギー問題
(尖閣諸島にはイラクと同量の石油がある)
EEZ、いわゆる排他的経済水域というものが各国には設けられています。
ちなみに、排他的経済水域と領海は違います。領海というのは、その国の主権が及ぶ領土です。
日本の領海は12海里です。排他的経済水域は、独占的にある国が、漁業資源の確保や海底資源の採掘権を所有している地域のことです。日本の排他的経済水域は200海里です。
領土問題は、領土そのものよりも排他的経済水域での漁業資源やエネルギー資源が原因で起こるのです。
例えば、尖閣諸島には約1千億バレル程度の石油と天然ガスが埋蔵されていると考えられています。
これは、世界有数の産油国であるイラクと同程度の埋蔵量です。また、日本の近海には、推定100兆円程度のメタンハイドレードが埋蔵されています。韓国と係争中の竹島と隠岐島周辺にもメタンハイドレードが埋蔵しています。
メタンハイドレードとは、海底の高圧と低温でシャーベット状になったメタンガスのことです。日本のエネルギー消費量の数年分、天然ガスに限れば数十年分の埋蔵量です。
日本政府は、メタンハイドレードの開発を進めています。今まで、日本には、資源がないといわれてきましたが、近年の技術開発によって利用可能なエネルギー資源が日本の排他的経済水域に大量にあることが判明しています。
ですから、尖閣諸島問題、竹島問題、北方領土や沖ノ鳥島といった日本の領土問題は、海底資源というエネルギー資源があることから、中国、ロシア、韓国、台湾といった近隣諸国が領有権を主張しているのです。
おさらいすると、領土問題は、2つの理由から起こります。
領土問題の原因(1)、エネルギー等の資源採掘問題。イラクがクウェートと戦争し多国籍軍が攻撃した湾岸戦争の原因は、イラクとクウェートの間にある油田をクウェートが採掘したためイラクがクウェートに攻撃を仕掛けたのです。
油田は隣接国同士、地下でつながっています。ですから、中東の紛争は、油田の採掘問題が原因です。
中東の小国カタールには米軍基地があります。カタールとイランは同じ油田を採掘しているため、紛争時の後ろ盾に米軍の協力を仰いでいるのです。中東に、米軍基地が多いのは、紛争時に米軍に助けてもらいたい産油国が米軍基地を誘致しているからです。中東では石油資源を守るために、親米国化している国も多々あります。




