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タイトル未定2026/02/14 16:28

核怪獣


銀色の放射線防護服を着た救援チームが、とある巨大な都市の廃墟に足を踏み入れた。その廃墟は、埋め立てを待つゴミ処理場のゴミの山とほとんど変わらない有様だった。都市全体が黒い焦げ跡に覆われ、彼らの線量計は致死量の放射能を検知していた。彼らは一人の生存者を発見した。


「深海の古代生物が、核爆弾を飲み込んだんだ。そいつが海から上がってきて、放射能の煙を吹き出し、街中を焼き払った」これが、その生存者の証言だった。


この都市には他に生存者はおらず、そして、ここが廃墟と化した唯一の都市というわけでもなかった。二つ目の都市の廃墟にも、一人の生存者がいた。「数百万年前の古代生物が、放射能の煙を吹き出して、街中を焼き払ったんだ」二人目の生存者の証言は、一人目のそれとほぼ同じだった。


三つ目の都市の廃墟でも、生存者は古代生物が放射能の煙で街中を焼き払ったと語った。


四つ目の都市の廃墟の生存者も、核怪獣が放射能の煙を吹き出して街を焼き払ったと述べた。


五つ目の都市の廃墟の生存者は言った。「古代生物が放射能の煙を吹き出して、街中を焼き払った」


「古代生物が放射能の煙を吹き出して、街中を焼き払った」という言葉は、六つ目の都市の廃墟の生存者の口からも発せられた。


七つ目の都市の廃墟の生存者も、「古代生物が放射能の煙を吹き出して、街中を焼き払った」と語った。


「古代生物が放射能の煙を吹き出して、街中を焼き払った」は、八つ目の都市の廃墟の生存者によって、八度目に語られた。


九度目となる「古代生物が放射能の煙を吹き出して、街中を焼き払った」という言葉。九つ目の都市の廃墟の生存者もまた、先の八人と同じことを証言した。


十つ目の都市の廃墟の生存者は言った。「古代生物が放射能の煙を吹き出して、街中を焼き払った」と。「古代生物が放射能の煙を吹き出して、街中を焼き払った」という言葉は、全部で十度、語られた。


漆黒の夜、海岸に巨大な波が押し寄せた。その巨大な波の中から、山脈の二倍はあろうかという巨大な生物が現れた。その巨体はトカゲのようで、鱗はワニのそれに似ており、巨大な水疱のようなものが全身を覆っていた。


巨大生物は上陸し、バンコクの街へと歩を進めた。


巨大生物が口を開くと、放射性降下物を含む煙がもうもうと立ち上った。それは、ちょうど農家や園芸農家が草を焼いた時に、煙が家の中に充満する様を思わせる、巨大な煙の柱だった。ただ、この放射性降下物の煙が、農家の野焼きの煙よりもはるかに有害である点が厄介だった。煙は街全体を覆い、街灯の光も遮り、月明かりさえも完全に遮断した。そして、轟音を伴う爆発が起こった。その爆発の規模は、空の星や月にまで達するほどだった。この爆発は、ドイ・インタノン山の10倍は大きかった。


商店街のビルは爆発し、コンドミニアムは爆発し、アパートは爆発した。道路標識は爆発し、街灯は爆発し、橋は爆発し、道路は爆発した。ガラス張りのビル群は爆発し、高層ビルの全てが爆発した。デパートは爆発し、市場は爆発し、商店は爆発し、一般の家々も爆発した。道路は爆発した。その激しい爆発は、地平線の彼方、そして空の月にまで達するほどだった。


都は瓦礫の街と化し、それが炎の大洋の燃料となり、夜を真昼のように明るく照らし出した。

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