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第76話 帰ろう

ミューズナイツが心を一つにし、ルシファーナとの戦いに決着をつけようとする。


ルシファーナは崩れかけの体で悪あがきし、剣を強く握りしめて抵抗する。


さすがにプレートアーマーもボロボロになり、いつ剥がされてもおかしくない状態だ。


あかりは自分の武器では切っ先が細くて無理だと判断し、一歩下がってみんなに指示を出す。


「みんな!私のレイピアじゃあ、とてもじゃないけどルシファーナの頑丈な装備を貫くことは無理だと思う!だからみんなは装備を剥がすようにしてほしい!私はみんなが剥がしやすいように援護に集中するから!」


「確かにあかりのレイピアだと威力は強いけど、あのプレートアーマーじゃまともなダメージは通らなさそうね…」


「それなら私のメイスと…」


「オレのこの斧で…」


「ちょっと!萌仁香のハンマーも忘れないでください!」


「大鎌ならある程度リーチもありますから奇襲にもいけます…」


「それに私もハルバードだからある程度殴打出来るわね」


「私もランスで突き刺す事も出来るし」


「アタシのクロスボウなら牽制になるだけじゃないし」


「エマもマスケット銃なら威力も十分デス」


「でもやっぱりドリームパワーが最も大きいのはあかり…あなたよ」


「私…?」


「あなたに最後の一撃を託すわ。私たちはあの装備を剥がし、いつでも必殺技を放てるようにしましょう!」


「うん!」


「じゃああかり!援護を頼んだよ!」


「うん!任せて!やぁぁぁぁぁぁぁっ!」


「ぐご…無駄だ…!我の身体にダメージなど通らぬ…!この鎧がある限りな…」


「だからって攻撃をやめたりしないよ!隙間からいっけぇぇぇぇぇっ!」


「なっ…ぐふっ…!」


「そうか!レイピアは突き刺すだけじゃなく、一応斬る事も出来るんだっけ!?」


「だから一撃必殺よりも鎧の隙間を突いて動きを封じるのデスネ!」


「これならいけます…!ゴーストロック!」


「なっ…体が動かぬ…!」


「さっすが麻友美!」


「これで狙いが定まったって感じ!いっけぇぇぇぇぇっ!」


「Fire!」


「ぐごごぉ…!」


「まだ終わらないよ!これでもくらえっ!」


「いくわよ!ドッカーン!」


「ぶっ飛ばしてやるぜぇっ!」


「あなたを倒して世界に未来を与えるのよ!」


「ぐがぁ…!」


あかりたちの猛追がルシファーナを襲いついに鎧も錆びてきていつ剥がれてもおかしくない状態になった。


このままならいける……そう思った瞬間だった。


ルシファーナは苦しみながらも瞑想して何かを唱え始めた。


まだ攻撃をしていない加奈子は攻めようとしたが、ルシファーナの不審な動きを見て攻撃を中断し、みんなに叫ぶ。


「みんな!早くルシファーナから離れて!嫌な予感がするんだ!」


「えっ…?」


「もう遅い!ここで地獄の悪夢にうなされてるがいい!アトミックナイトメア…ビッグバン!」


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!」


ルシファーナは自分の体力を犠牲にし、ミューズナイツもろとも心中して亡き者にしようと爆風に巻き込んだ。


その爆発はあまりにも大きく、周りの町は爆風と炎で完全に破壊された。


ミューズナイツはそれを至近距離で被爆してしまい、もう終わりかと思った…


「あれ…?私たち確か爆発に巻き込まれたんじゃあ…?」


「そうよね…?でも何で無事なのかしら…?」


「おいっ!あれを見ろっ!」


「え…?」


「しかも聞こえますか…?あの美しいオルガンの音色と混声合唱の声が…」


「Yes…聴こえマス…」


「もしかしてあれが…私たちミューズナイツに力を与えたミューズ…!?」


「皆さまの後ろを振り返りつつも、前に進む姿勢と過去を受け入れる心。そして未来に希望を持つ強さをしかと見届けました。ミューズナイツは元々私が生み出した子どもたちで結成されたのです。そしてその我が子たちの意志を受け継いだ子孫たちが何代もいました。そしてあなたたちは我が子たちを越えルシファーナを最後まで追い詰めました。私の力を持ってしても敵わなかった彼女に…です。さぁミューズナイツよ…私が編み出した最後の必殺技を放ちなさい。今のあなたたちのドリームパワーなら出来るはずですよ。その名は…ミューズナイツドリーミンググランドフィナーレです。心を一つにしつつ未来の自分を想像し描き出しながら祈りを捧げダークネスパワーにぶつけるのですよ。さぁお行きなさい愛する後継者たちよ…」


こうして突然現れた女神ミューズは、あかりたちにドリームパワーを分け与えて天に昇っていった。


あかりたちはあまりの神々しさに見惚れ、戦っていることすら忘れてしまいそうだった。


そして最後の力を分けてもらい心身共にドリームパワーが漲ってきた。


ルシファーナは自分を封印した忌々しい記憶がよみがえり発狂する。


「おのれミューズゥゥゥゥゥゥゥゥッ…!貴様がいなければ…人間共から夢と未来を奪い感情をなくし…無気力な人形として駒にする計画がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!」


「ミューズ…ありがとう…。みんな!心を一つに祈りを捧げよう!」


「はい!」


「ぐが…うごぉぉぉぉぉぉぉっ…!」


「ルシファーナ!ここで全て終わらせて…私たちはみんなと一緒に元の世界に帰るんだ!そして…人々に夢を見て叶える素晴らしさをまた伝えに行くんだ!だから…ネガティブな夢なんて出ていって!」


「ミューズナイツ!ドリームパワー…グランドフィナーレェェェェェェェェェェェェッ!」


「くっ…こんなもの…!ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ…!」


あかりたちが祈りを捧げて現れたのは、光で作られたプレートアーマーの大男の騎士で、両手剣をルシファーナを突き刺そうと切っ先を向け閃光を放った。


一方のルシファーナは、崩れかけの体で受け止め弾き返そうとする。


あまりの粘りにあかりたちも疲弊し、いつ光の騎士が消えてもおかしくはなかった。


あかりたちは今一度自分たちの夢を浮かべ思いを全力で叫ぶ。


「私の夢は!アイドルになってみんなに私の歌を聴いてみんなの未来の懸け橋になる事!そして自分自身の未来の架け橋も作って世界中に夢と未来を与えるんだっ!」


「私はこのアイドルを卒業したら!本格的にもう一度女優になって芝居を通じ!新しい自分に出会う事よ!そうすれば新しい道が切り開かれ、進路に悩むみんなの手本になれると信じているんだからっ!」


「私は大好きな彼と結婚して…子どもを産んで幸せな家庭になる事!それと同時に、歌手としてたくさん彼と歌を作って、音楽は素晴らしいんだと世界中の人々に思わせる事だっ!」


「私はネットアイドルを続けつつコスプレも出来る声優になって…日本のアニメは世界一だという事を証明したいです…!日本が誇るアニメとゲーム文化は…私自身でもっと素晴らしいものだと伝えてみせますっ…!」


「オレは少しでも女らしくなろうと思ったが、それは違ったんだとみんなを見て気付いたぜ!オレはオレらしく自分を貫いて最高のストリートダンサーになって、オレのダンスで世界中を熱くさせてぇっ!」


「アタシは!もう太ってて暗かった頃の自分を思い出しながら、もっと健康的にスタイルをよくしてパリコレなどファッションショーで入賞する!同時に自分だけのファッションブランドを立ち上げてオシャレを極めてやるっ!」


「エマはもう一度仲間たちを集めてバンドを再結成するのデース!だからその再結成を信じて、みんな日本に来れるようにして資金を集めるために…世界一のギタリストになって、エマともう一度やりたいって思わせるデース!」


「私はアイドルを引退したら、世界中を旅してアイドルの原石を見つけ出し、それを育ててアイドル最盛期を創り上げるんだ!パパを越えるプロデューサーになってもっと世界中のみんなの事を知りたいっ!」


「萌仁香はまだ新しい将来の夢はないけど…こんな自分をもっと好きになって、いつかは芸能界を席巻するほどの影響力のあるタレントになってみせるんだからっ!」


「私たちの夢も…」


「「みんなの夢も…」」


「「叶えてみせるっ!!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」」


「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!」


こうしてルシファーナは最後の切り札に飲み込まれてついに朽ち果てる。


あかりたちは最後の切り札を使った反動で崩れ落ちしばらく動けなかった。


果たしてあかりたちの運命は…?


つづく!

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